釜石市議会 > 2020-03-02 >
03月02日-01号

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  1. 釜石市議会 2020-03-02
    03月02日-01号


    取得元: 釜石市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-09
    令和 2年  3月 定例会(第1号)            令和2年釜石市議会3月定例会会議録---------------------------------------           令和2年3月2日月曜日--------------------------------------- 議事日程 第1号   令和2年3月2日(月) 定例会         午後1時会議を開く第1 本日の会議録署名議員の指名第2 会期の決定第3 議長の報告第4 市長の施政方針演述第5 教育長の教育行政方針演述第6 報告第1号 公用車による物損事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告について第7 報告第2号 公用車による車両損傷事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告について第8 報告第3号 公用車による車両損傷事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告について第9 報告第4号 公用車による車両損傷事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告について第10 報告第5号 公用車による車両損傷事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告について第11 議案第1号 釜石市立集会所条例等の一部を改正する条例の専決処分に関し承認を求めることについて第12 議案第2号 釜石市森林環境譲与税基金条例第13 議案第3号 釜石市部等設置条例等の一部を改正する条例第14 議案第4号 釜石市職員の服務の宣誓に関する条例の一部を改正する条例第15 議案第5号 釜石市職員の勤務時間、休日及び休暇に関する条例の一部を改正する条例第16 議案第6号 釜石市一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例第17 議案第7号 釜石市手数料条例の一部を改正する条例第18 議案第8号 釜石市子ども・妊産婦及び重度心身障害者医療費給付条例の一部を改正する条例第19 議案第9号 釜石市ひとり親家庭医療費給付条例の一部を改正する条例第20 議案第10号 釜石市墓園条例の一部を改正する条例第21 議案第11号 釜石物産センター条例の一部を改正する条例第22 議案第12号 地方卸売市場釜石魚市場条例の一部を改正する条例第23 議案第13号 市営釜石ビル条例等の一部を改正する条例第24 議案第14号 釜石市消防団員の定員、任免、給与、服務等に関する条例の一部を改正する条例第25 議案第15号 釜石市水道事業の設置等に関する条例等の一部を改正する条例第26 議案第16号 釜石市水道事業給水条例の一部を改正する条例第27 議案第17号 釜石市学校給食センター条例の一部を改正する条例第28 議案第18号 令和元年度釜石市一般会計補正予算(第9号)第29 議案第19号 令和元年度釜石市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)第30 議案第20号 令和元年度釜石市公共下水道事業会計補正予算(第5号)第31 議案第21号 令和元年度釜石市漁業集落排水事業会計補正予算(第2号)第32 議案第22号 令和2年度釜石市一般会計予算第33 議案第23号 令和2年度釜石市国民健康保険事業特別会計予算第34 議案第24号 令和2年度釜石市後期高齢者医療事業特別会計予算第35 議案第25号 令和2年度釜石市介護保険事業特別会計予算第36 議案第26号 令和2年度釜石市魚市場事業特別会計予算第37 議案第27号 令和2年度釜石市水道事業会計予算第38 議案第28号 令和2年度釜石市公共下水道事業会計予算第39 議案第29号 令和2年度釜石市漁業集落排水事業会計予算第40 議案第30号 令和2年度釜石市農業集落排水事業会計予算第41 議案第31号 復興整備事業仮置場整備工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについて第42 議案第32号 上平田川水門工事(その2)の変更請負契約の締結に関し議決を求めることについて第43 議案第33号 東部地区避難路施設整備工事(その7)の変更請負契約の締結に関し議決を求めることについて第44 議案第34号 平田地区造成工事(その7)の変更請負契約の締結に関し議決を求めることについて第45 議案第35号 釜石市中央ブロック復興整備事業仮置場整備工事(その9)の変更請負契約の締結に関し議決を求めることについて第46 議案第36号 財産の無償貸付けに関し議決を求めることについて第47 議案第37号 釜石市民ホール指定管理者の指定に関し議決を求めることについて第48 議案第38号 道の駅釜石仙人峠指定管理者の指定に関し議決を求めることについて第49 議案第39号 釜石情報交流センター指定管理者の指定に関し議決を求めることについて第50 議案第40号 釜石大町駐車場指定管理者の指定に関し議決を求めることについて第51 議案第41号 市道路線の廃止に関し議決を求めることについて第52 議案第42号 市道路線の認定に関し議決を求めることについて第53 議案第43号 市道路線の変更に関し議決を求めることについて第54 議案第44号 釜石市固定資産評価員の選任に関し同意を求めることについて第55 議案第45号 釜石市固定資産評価審査委員会委員の選任に関し同意を求めることについて第56 議案第46号 人権擁護委員候補者の推薦に関し意見を求めることについて第57 釜石市選挙管理委員及び補充員の選挙第58 請願1件、陳情1件                                     以上--------------------------------------- 本日の会議に付した事件第1 本日の会議録署名議員の指名…………………………………………………………8第2 会期の決定………………………………………………………………………………〃第3 議長の報告………………………………………………………………………………〃第4 市長の施政方針演述……………………………………………………………………13第5 教育長の教育行政方針演述……………………………………………………………27第6 報告第1号 公用車による物損事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告について……………………………………………………………………………………………32第7 報告第2号 公用車による車両損傷事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告について………………………………………………………………………………………〃第8 報告第3号 公用車による車両損傷事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告について………………………………………………………………………………………〃第9 報告第4号 公用車による車両損傷事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告について………………………………………………………………………………………33第10 報告第5号 公用車による車両損傷事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告について………………………………………………………………………………………〃第11 議案第1号 釜石市立集会所条例等の一部を改正する条例の専決処分に関し承認を求めることについて……………………………………………………………………………33第12 議案第2号 釜石市森林環境譲与税基金条例………………………………………34第13 議案第3号 釜石市部等設置条例等の一部を改正する条例………………………〃第14 議案第4号 釜石市職員の服務の宣誓に関する条例の一部を改正する条例……〃第15 議案第5号 釜石市職員の勤務時間、休日及び休暇に関する条例の一部を改正する条例………………………………………………………………………………………………〃第16 議案第6号 釜石市一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例…35第17 議案第7号 釜石市手数料条例の一部を改正する条例……………………………第18 議案第8号 釜石市子ども・妊産婦及び重度心身障害者医療費給付条例の一部を改正する条例………………………………………………………………………………………〃第19 議案第9号 釜石市ひとり親家庭医療費給付条例の一部を改正する条例………〃第20 議案第10号 釜石市墓園条例の一部を改正する条例………………………………36第21 議案第11号 釜石物産センター条例の一部を改正する条例………………………〃第22 議案第12号 地方卸売市場釜石魚市場条例の一部を改正する条例……………〃第23 議案第13号 市営釜石ビル条例等の一部を改正する条例…………………………〃第24 議案第14号 釜石市消防団員の定員、任免、給与、服務等に関する条例の一部を改正する条例………………………………………………………………………………………〃第25 議案第15号 釜石市水道事業の設置等に関する条例等の一部を改正する条例…37第26 議案第16号 釜石市水道事業給水条例の一部を改正する条例……………………〃第27 議案第17号 釜石市学校給食センター条例の一部を改正する条例………………〃第28 議案第18号 令和元年度釜石市一般会計補正予算(第9号)……………………〃第29 議案第19号 令和元年度釜石市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)…………………………………………………………………………………………………………38第30 議案第20号 令和元年度釜石市公共下水道事業会計補正予算(第5号)………〃第31 議案第21号 令和元年度釜石市漁業集落排水事業会計補正予算(第2号)……〃第32 議案第22号 令和2年度釜石市一般会計予算………………………………………39第33 議案第23号 令和2年度釜石市国民健康保険事業特別会計予算…………………42第34 議案第24号 令和2年度釜石市後期高齢者医療事業特別会計予算………………〃第35 議案第25号 令和2年度釜石市介護保険事業特別会計予算………………………〃第36 議案第26号 令和2年度釜石市魚市場事業特別会計予算…………………………43第37 議案第27号 令和2年度釜石市水道事業会計予算…………………………………〃第38 議案第28号 令和2年度釜石市公共下水道事業会計予算…………………………44第39 議案第29号 令和2年度釜石市漁業集落排水事業会計予算………………………〃第40 議案第30号 令和2年度釜石市農業集落排水事業会計予算………………………44第41 議案第31号 復興整備事業仮置場整備工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについて………………………………………………………………………………………45第42 議案第32号 上平田川水門工事(その2)の変更請負契約の締結に関し議決を求めることについて…………………………………………………………………………………〃第43 議案第33号 東部地区避難路施設整備工事(その7)の変更請負契約の締結に関し議決を求めることについて……………………………………………………………………〃第44 議案第34号 平田地区造成工事(その7)の変更請負契約の締結に関し議決を求めることについて…………………………………………………………………………………〃第45 議案第35号 釜石市中央ブロック復興整備事業仮置場整備工事(その9)の変更請負契約の締結に関し議決を求めることについて……………………………………………46第46 議案第36号 財産の無償貸付けに関し議決を求めることについて………………〃第47 議案第37号 釜石市民ホール指定管理者の指定に関し議決を求めることについて……………………………………………………………………………………………………〃第48 議案第38号 道の駅釜石仙人峠指定管理者の指定に関し議決を求めることについて…………………………………………………………………………………………………〃第49 議案第39号 釜石情報交流センター指定管理者の指定に関し議決を求めることについて……………………………………………………………………………………………47第50 議案第40号 釜石大町駐車場指定管理者の指定に関し議決を求めることについて……………………………………………………………………………………………………〃第51 議案第41号 市道路線の廃止に関し議決を求めることについて…………………〃第52 議案第42号 市道路線の認定に関し議決を求めることについて…………………〃第53 議案第43号 市道路線の変更に関し議決を求めることについて…………………48第54 議案第44号 釜石市固定資産評価員の選任に関し同意を求めることについて…49第55 議案第45号 釜石市固定資産評価審査委員会委員の選任に関し同意を求めることについて……………………………………………………………………………………………48第56 議案第46号 人権擁護委員候補者の推薦に関し意見を求めることについて……〃第57 釜石市選挙管理委員及び補充員の選挙………………………………………………50第58 請願1件、陳情1件……………………………………………………………………51--------------------------------------- 出席議員(18名)                 議長   木村琳藏君                 副議長  菊池秀明君                  1番  大林正英君                  2番  川嶋昭司君                  3番  三浦一泰君                  4番  野田忠幸君                  5番  磯崎翔太君                  6番  深澤秋子君                  7番  平野弘之君                  8番  遠藤幸徳君                  9番  佐々木 聡君                  10番  千葉 榮君                  11番  古川愛明君                  12番  高橋松一君                  13番  細田孝子君                  14番  山崎長栄君                  17番  佐々木義昭君                  18番  水野昭利君--------------------------------------- 説明のため出席した者         市長           野田武則君         副市長          窪田優一君         総務企画部長       佐々木 勝君         市民生活部長       千葉 敬君         保健福祉部長       水野由香里君         産業振興部長       平松福壽君         建設部長         菊池拓也君         危機管理監        佐々木 亨君         復興管理監兼復興推進本部事務局長                      熊谷充善君         ラグビーワールドカップ2019推進本部事務局総括部長                      正木隆司君         総合政策課長       藤井充彦君         総務課長         佐々木浩子君         財政課長         菊池公男君         会計管理者        橋本英章君         水道事業所長       今入義章君         教育長          佐藤 功君         教育部長         高橋康明君         選挙管理委員会委員長   神林知明君         監査委員         小林俊輔君         農業委員会会長      二本松 誠君--------------------------------------- 事務局職員出席者         事務局長         小笠原勝弘         事務局次長        廣田昭仁         事務局次長        小山田富美子---------------------------------------               午後1時会議を開く ○議長(木村琳藏君) 本日の出席議員は18名で定足数に達しておりますので、会議は成立いたしました。 ただいまから令和2年3月釜石市議会定例会を開会いたします。 令和2年2月25日に政府から発表されました新型コロナウイルス感染症対策の基本方針に基づき、一言申し上げます。 まさに今が今後の国内での健康被害を最小限に抑える上で大切な時期であります。出席者各位においても発熱等の風邪症状が見られる場合は休暇を取得すること、また、手洗いやせきエチケット等一般感染対策の徹底をお願いいたします。 本日の会議では、感染拡大防止の観点から、傍聴の方、市当局、議員の議場内でのマスク着用を許可いたします。 また、1時間に1回程度の議場内の空気を入れ替えるため、換気を行う休憩を取りますので、御理解のほどお願いいたします。 直ちに本日の会議を開きます。 本日の議事は、お手元の議事日程第1号によって進めます。--------------------------------------- ○議長(木村琳藏君) 日程第1、本日の会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員には、会議規則第81条の規定により、議長において、9番佐々木聡君及び10番千葉榮君を指名いたします。--------------------------------------- ○議長(木村琳藏君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。 お諮りいたします。今定例会の会期は、本日から3月19日までの18日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(木村琳藏君) 御異議なしと認めます。よって、会期は18日間と決しました。 お諮りいたします。議事の都合により3月3日、4日、5日、6日、9日、11日、17日、18日の8日間はそれぞれ休会したいと思います。これに御異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(木村琳藏君) 御異議なしと認めます。よって、3月3日、4日、5日、6日、9日、11日、17日、18日の8日間はそれぞれ休会することに決しました。--------------------------------------- ○議長(木村琳藏君) 日程第3、議長の報告であります。 市長から、今定例会の審議案件として、お手元に配付いたしましたとおり、報告第1号から報告第5号までの5件、議案第1号から議案第46号までの46件、合計51件の送付がありましたので、御報告いたします。 次に、令和元年度に処理した請願・陳情結果報告書が送付され、お手元に配付いたしておりますので、御覧願います。 次に、12月定例会後の議長会等の動向及び議員派遣結果につきましては、その概要を取りまとめ、お手元に配付いたしておりますので、御覧願います。 次に、釜石大槌地区行政事務組合議会の報告を千葉榮君にお願いいたします。 千葉榮君、登壇願います。  〔10番千葉榮君登壇〕 ◆10番(千葉榮君) 釜石大槌地区行政事務組合議会の取組状況について御報告いたします。 去る令和元年12月26日に臨時会が開催され、会期は1日限り、付議案件は2件でありました。 まず、釜石大槌地区行政事務組合職員の給与に関する条例の一部を改正する条例は、岩手県人事委員会の勧告を参考として、消防職給料表を改正し、平成31年4月1日に遡って適用するもので、原案のとおり可決されました。 次に、令和元年度釜石大槌地区行政事務組合会計補正予算(第1号)について、予算の総額に歳入歳出とも3736万8000円を追加し、予算総額を16億892万4000円にするもので、原案のとおり可決されました。 続きまして、去る2月20日に開催した定例会について御報告いたします。 会期は1日限り、付議案件は5件でありました。 初めに、管理者から主な取組について報告がありましたので、私からその概要を申し上げます。 まず、消防職員の給料表の見直しについてであります。消防監である消防長は、これまで次長級でしたが、令和2年4月1日から消防長を部長級とし、消防職給料表に7級を追加して、消防監である消防長を6級から7級に、消防司令長を5級から6級に、消防司令を4級から5級にそれぞれ異動することによって、給料表の1つの職務の級に対して1つの階級が対応することになり、給与体系が明確化されるとのことであります。 次に、し尿処理業務についてでありますが、令和元年の搬入量は、釜石市が前年より3.7%減、大槌町も12.6%減となり、全体では7.8%減少しておりますが、大槌町において仮設住宅の解体が落ち着いたことによるものと考えられるとのことであります。 また、汚泥再生処理センター包括的運転管理委託は、令和2年度も引き続き実施するとともに、施設の長寿命化に向けて具体的な検討を進めていくとの報告がありました。 次に、消防業務についてでありますが、令和元年の火災件数は、釜石市で9件、大槌町で4件の、合わせて13件発生と、前年と比較して1件の増加で、損害額は1531万7000円との報告がありました。 また、出動状況は、消防全体では3472件、出動延べ人員が1万1622人で、前年より166件、956人の増とのことで、その中で救急業務については、出動件数が2429件で、前年より95件の増、その内訳は、釜石消防署が1549件、大槌消防署が880件と、これまでの最多出動件数とのことでありました。 令和元年は、ラグビーワールドカップ2019釜石開催の警備や台風19号による災害対応など、消防団をはじめ関係機関の皆様や地域の皆様の御協力をいただきましたが、特にもラグビーワールドカップ2019消防特別警戒体制の確立に功績があったとして、当消防本部は釜石市消防団とともに、去る2月10日に消防庁長官表彰を受賞したとの報告がありました。 そのほか、障がいのある方を対象とした緊急通報システム、三者間通話システムや、翻訳アプリを活用し、さらには高速道路を使用した動線の確保により、迅速な出動や移動配備など、各種災害対応力の強化を図っていくとのことでありました。 今年度は、当消防本部として初めての女性消防職員が誕生しましたが、様々な住民への対応力や柔軟性が向上し、組織の活性化が図られることから、今後も女性消防職員の採用に積極的に取り組み、消防機関としての役割を果たすとの報告がありました。 続きまして、付議案件5件の審議結果について御報告いたします。 初めに、釜石大槌地区行政事務組合職員の給与に関する条例の一部を改正する条例について、消防長を部長級とすることに伴う消防職給料表等を改正しようとするもので、原案のとおり可決されました。 次に、令和元年度釜石大槌地区行政事務組合会計補正予算(第2号)について、債務負担行為を1件追加しようとするもので、原案のとおり可決されました。 次に、令和2年度釜石大槌地区行政事務組合会計予算について、歳入歳出とも15億836万4000円としようとするもので、原案のとおり可決されました。 次に、岩手県市町村総合事務組合を組織する地方公共団体の数の減少及び岩手県市町村総合事務組合規約の一部変更の協議に関し議決を求めることについてでありますが、令和2年3月31日をもって盛岡市・矢巾町都市計画事業等組合が解散することに伴い、岩手県市町村総合事務組合を組織する地方公共団体の数の減少及び岩手県市町村総合事務組合規約の一部変更の協議に関し議決を求めようとするもので、原案のとおり可決されました。 次に、岩手県市町村総合事務組合の財産処分の協議に関し議決を求めることについては、令和2年3月31日をもって盛岡市・矢巾町都市計画事業等組合が岩手県市町村総合事務組合から脱退することに伴う財産処分の協議に関し議決を求めようとするもので、原案のとおり可決されました。 以上で、釜石大槌地区行政事務組合議会の報告を終わります。 ○議長(木村琳藏君) 次に、岩手沿岸南部広域環境組合議会の報告を古川愛明君にお願いいたします。 古川愛明君、登壇願います。  〔11番古川愛明君登壇〕 ◆11番(古川愛明君) 岩手沿岸南部広域環境組合議会の取組状況等を御報告いたします。 去る2月18日に岩手沿岸南部広域環境組合議会定例会が1日の会期で開催されました。 管理者からは、組合職員の不適切な事案に関する処分について及び岩手沿岸南部クリーンセンターの状況等についての2件の報告がありました。 組合職員の不適切な事案に関する処分についてですが、事案は、令和元年8月に係長級の職員の時間外勤務に係る事務処理に疑義が生じ、組合では令和元年9月18日付で釜石市へ調査を依頼し、調査結果は、5月分、6月分については、時間外勤務命令された日時に実際に従事しなかったことが確認された。そのことは、地方公務員法第32条に違反していると認定せざるを得ないこと、実際に従事しなかったと確認された日を対象として支給された時間外勤務手当62時間分、19万5610円は、その全額の返還を求めるべきことであること。また、当事者の上司についても、部下職員の管理監督を怠ったことの管理責任は重大であるという結果の報告でした。 この調査結果に基づき、処分については、令和2年2月13日、当事者である係長級の職員を停職3か月、上司である部長級の職員を戒告、課長級及び課長補佐級の職員を文書による訓告としたと報告がなされたところです。 また、管理者から、本事案は組合の信用を著しく失墜させるものであり、皆様に深くおわび申し上げる。今後はこのようなことが二度と起きないように、全職員に公務員としての自覚を強く促し、その職務、職責について改めて指導する。また、職員の管理監督を徹底し、再発防止に努め、組合に対しての信頼回復に向け、職員一丸となって取り組むと陳謝と反省の言葉があったところであります。 次に、岩手沿岸南部クリーンセンターの状況等といたしましては、今年度12月末までのごみ搬入量は2万3209トンで、前年同期比の97.5%となっており、前年同期比2.5%と僅かながら減少傾向となっていると報告がありました。 また、ごみ発電については、今年度12月末までの発電電力量は約993万キロワットアワーで、そのうち電力会社への売り電量は約396万キロワットアワーと報告がありました。 環境対策については、排ガス処理等の環境測定値、放射性物質関係の測定結果についても基準値以下であり、良好な状況を保っていることの報告がありました。 また、行政視察及び施設見学を積極的に受け入れており、今年度のこれまでの実績は、合わせると19件で401名が訪れていることの報告がありました。 なお、付議事件名及び審議結果は次のとおりでございます。 議案第1号岩手沿岸南部広域環境組合一般職の職員に関する条例の一部を改正する条例の専決処分に関し承認を求めることについては、原案のとおり承認されました。 また、議案第2号岩手沿岸南部広域環境組合会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例、議案第3号岩手県市町村総合事務組合を組織する地方公共団体の数の減少及び岩手県市町村総合事務組合規約の一部変更の協議に関し議決を求めることについて、議案第4号岩手県市町村総合事務組合の財産処分の協議に関し議決を求めることについて、現予算額に歳入歳出それぞれ1808万3000円を増額して、補正後の予算総額を14億741万2000円とする議案第5号令和元年度岩手沿岸南部広域環境組合会計補正予算(第1号)並びに構成市町の負担金及び施設運営、維持管理委託料等を含む歳入歳出予算の総額を16億9315万4000円とする議案第6号令和2年度岩手沿岸南部広域環境組合会計予算については、原案のとおり可決されました。 以上で、岩手沿岸南部広域環境組合議会の取組状況等の報告を終わります。 ○議長(木村琳藏君) 次に、岩手県後期高齢者医療広域連合議会の報告を遠藤幸徳君にお願いいたします。 遠藤幸徳君、登壇願います。  〔8番遠藤幸徳君登壇〕 ◆8番(遠藤幸徳君) 岩手県後期高齢者医療広域連合議会、諸般の報告をいたします。 去る2月17日に招集されました岩手県後期高齢者医療広域連合議会定例会において審議された議案について、その概要を御報告申し上げます。 本定例会は、岩手県自治会館において開催され、会期は1日、付議事件は10件でございました。 審議の結果は、全て原案のとおり可決、同意されておりますが、このうち主なものを申し上げます。 まず、岩手県後期高齢者医療広域連合後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例については、令和2年度及び令和3年度の保険料率を定めるほか、保険料の賦課限度額の見直しを行う等所要の整備を行いました。 令和2年度及び令和3年度の保険料率は、現行と同じ所得割率7.36%、均等割額3万8000円に定めるとともに、高齢者の医療の確保に関する法律施行令の改正に伴い、賦課限度額を現行の62万円から64万円に改め、また、被保険者均等割保険料の5割軽減及び2割軽減の対象となる所得判定基準を引き上げ、軽減対象を拡大したものです。 次に、岩手県後期高齢者医療広域連合第3次広域計画の一部改定については、高齢者の医療の確保に関する法律の改正により、後期高齢者に対する保健事業について、市町村が実施する国民健康保険や介護保険の各種事業等と一体的に実施すること及びその実施における広域連合と市町村の連携内容について、広域計画に定めることとされたことに伴い、岩手県後期高齢者医療広域連合第3次広域計画の一部改定を行う必要が生じたため、所要の整備を行うものです。 次に、令和元年度岩手県後期高齢者医療広域連合一般会計補正予算(第2号)については、総務費の職員旅費及び職員住宅賃借料の減額により、223万を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ1億9492万3000円としたものです。 次に、令和元年度岩手県後期高齢者医療広域連合後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)については、療養給付費等の減額により10億497万円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ1612億2769万9000円としたものです。 次に、令和2年度一般会計予算については、歳入歳出の総額をそれぞれ1億9393万9000円とするもので、令和元年度と比較して19万1000円の減額となりました。 次に、令和2年度特別会計予算については、歳入歳出の総額をそれぞれ1567億7591万1000円とするもので、令和元年度と比較して28億2509万3000円の減額となりました。 次に、岩手県後期高齢者医療広域連合監査委員の選任に関し同意を求めることについては、北上市の小原享子監査委員の任期満了に伴い、広域連合議会議員の中から矢巾町の高橋七郎議員を監査委員に選任することについて、議会の同意を求めるものです。 以上を申し上げまして、岩手県後期高齢者医療広域連合議会定例会の概要の報告といたします。 ○議長(木村琳藏君) 以上で、議長の報告並びに諸般の報告を終わります。--------------------------------------- ○議長(木村琳藏君) 日程第4、市長の施政方針演述であります。 市長、登壇願います。  〔市長野田武則君登壇〕 ◎市長(野田武則君) 東日本大震災から間もなく9年になります。被災された方をはじめ地権者の皆様方、そして、全国から応援をいただきました派遣職員の皆さん、復興工事に携わる施工業者の皆さんなど、多くの関係者の御協力をいただき、復旧・復興を進めてまいりました。市民の皆さんの期待に十分に応えきれないところもありましたが、今日まで着実に復興に向かって歩み続けることができました。改めてこれまでの御協力に対し厚く感謝を申し上げます。 昨年は元号が替わり、新しい時代が幕開けをいたしました。釜石では釜石自動車道が全線開通するとともに三陸沿岸道路市内区間が全線開通いたしました。また、三陸鉄道リアス線も全線開通となりました。復興事業では、うのすまい・トモスが整備されるとともに、復旧・復興事業で最後の施設整備となりました市民体育館も完成いたしました。そして、東日本大震災後の大きな課題となっておりました東日本大震災の教訓を後世に伝え、啓発する防災市民憲章が市民の皆さんの手で制定されるなど、復興9年目にしてようやく形として共有されるところまでまいりました。 ラグビーワールドカップでは、子供たちのすばらしい活躍の中で、国際統括団体ワールドラグビーからキャラクター賞を受賞し、さらに年明けには、釜石港が念願のポート・オブ・ザ・イヤー2019を受賞いたしました。皆さんの御協力のおかげで復興最終段階の釜石を全国へ発信することができました。お力添えをいただき、衷心より感謝を申し上げます。 私たちはラグビーワールドカップを通じて多くのことを学びました。これまで東日本大震災からの復興を目指し、市民の皆さんと一歩一歩まちづくりに取り組んでまいりました。「One for all,all for one」「一人はみんなのために、みんなは一人のために」というラグビーの精神は、私たちが取り組んできた復興の精神と相通ずるものがあります。「一人はみんなのために、みんなは一人のために」は復興を通じて求めてきたそのものと言えます。 令和2年度の始まりに当たり、私が昨年、4期目の市長就任所信表明で述べた、市民一人一人を大切にすることの重要性を、これからのまちづくりの原点として生かし、市政を運営してまいりたいと存じます。 令和2年度は、いよいよ釜石市復興まちづくり基本計画「スクラム釜石復興プラン」の最終年度を迎えます。復旧・復興のハード事業のうち防潮堤や水門整備については工事が一部残っており、早急に完成させなければなりません。国では、復興・創生期間後5年間は、国と被災自治体が協力して残された事業に全力を挙げて取り組み、ソフト事業についても心のケア等の被災者支援を継続していくことを明確に示していますので、釜石市といたしましても被災者に寄り添いながら復興の完遂に全力を尽くしてまいります。 1月末現在、市内で自宅を建設中及び着工待ちの世帯並びに内陸部に建設中の復興公営住宅の完成を待っている世帯の合計76世帯が、いまだ市内外の仮設住宅で暮らしております。引き続き、仮設住宅に入居されている方々の住宅の再建状況を注視しながら、再建に向けて最後の一人まで支援をしてまいります。 被災事業者につきましては、昨年末現在、半壊以上の被害を受けた1035事業者のうち639事業者が再建をし、375事業者が休廃業、残る21事業者が再建を目指して仮設店舗での営業を行っている状況となっております。これまで市独自の再建支援策を創設して支援してまいりましたが、被災事業者が1店舗でも多く再建できるよう、それぞれの状況を確認しながら支援をしてまいります。 昨年の台風第19号による被害状況は、住家では全壊6件、大規模半壊1件、半壊11件、一部損壊204件の合計222件、非住家では全壊1件、大規模半壊1件、半壊1件、一部損壊145件の合計148件となっております。今後は、被災された方々の不安材料を的確に把握しつつ、国の被災者生活再建支援及び市独自の住宅再建支援を活用いただきながら、早期に安定、自立した生活を再建できるよう、国や岩手県、関係機関と連携し、復旧・復興に取り組んでまいります。 昨年末から現地調査を行っている検証作業につきましては、検証委員会において、専門家の皆様から御意見をいただきながら、被害原因の分析や対策の検討を進めております。今年度末には検証に必要な調査などを完了する予定であり、検証委員会において専門的見地から原因や対策について検証いただきながら、市におきまして具体的な実施計画を策定する予定です。 なお、尾崎半島林野火災被災地復旧事業の造林地も台風被害を受けており、幹線作業道の応急復旧を進め、復旧作業の継続を図っているところでございます。当初の復旧計画に比べ復旧期間を延長せざるを得ない見込みでありますが、岩手県や関係団体の協力を得ながら、復旧作業を着実に進めてまいります。 この台風第19号では、当市が洪水、土砂災害の危険性が高い地域であることが改めて浮き彫りになりました。今後はなお一層、地域の実情に応じた洪水、土砂災害対応策を実施し、地域の方々と一緒にハザードマップを含む洪水・土砂災害自主避難計画の作成にも取り組んでまいります。 また、津波災害に備え、津波避難誘導標識等の環境整備や市全域を対象とした地震・津波避難訓練を実施してまいります。さらに、これまでの経験を踏まえ、避難行動要支援者個々の避難支援計画を早期に整備することや、ペット避難の必要性も議論されるよう、様々な課題にも取り組んでまいります。地域防災力の向上に向け、防災リーダーとして期待される防災士の養成を継続するとともに、市職員一人一人の防災意識の醸成と災害知識や行動力の向上にも努めてまいります。 地域防災の要となる消防団につきましては、団員報酬の見直し増額を今3月定例会に提案させていただいたほか、消防屯所や車両など装備の充実や団員の確保、行政とのさらなる連携に努めてまいります。 当市では、市内8地区の地域会議が地域の問題に主体的に関わり解決を図ることを目的に、生活応援センターが設置されており、市民の皆さんと行政が協働してまちづくりを担っていくことを市政運営の根幹と考えております。そのため、市政に関する情報を広報紙や市のホームページなどを通じて積極的に発信をし、まちづくりに参画する機会の提供を推し進めてまいります。また、地域会議をはじめ、市民と語り、声を聞く場を積極的に設け、私の政治理念であります「市民が主役の開かれた市政」を実践し、様々な世代や職種の方々の声を尊重し、市民目線の政治を政策に反映させてまいります。 現在、当市では、市のまちづくりの基本的な方向性を定める総合計画に準じ、復興まちづくり基本計画を最上位の計画に位置づけてまちづくりを行っておりますが、国の復興・創生期間と同様に、令和2年度で計画期間が終了いたします。そのため、令和3年度を初年度とする新しい総合計画の策定に今年度から本格的に取り組んでおります。新しい総合計画は市民の皆さんが策定し、市民の皆さんと行政が協働でまちづくりを進めていくことを重視していることから、公募に手を挙げていただいた市民62人で構成する「かまいし未来づくり委員会」を中心に新しい計画策定が進められております。 この手法はまさに「市民が主役の開かれた市政」の取組そのものであり、計画策定に参画し、その後も各人が主体的にまちづくりに関わっていくことを期待しております。このような取組の積み重ねが市民一人一人の意識改革をもたらし、より力強く市民主体のまちづくりが進められていくものと考えております。 私たちは市民の誰もがどこに住んでいても安心してケアサービスを受けられ、多世代で支え合う社会を目指しております。そのため、年齢を限定せず、障がい、虐待、ひきこもり、震災などにより支援の必要な住民に対し、地域の様々なサービスが包括的、一体的に提供される仕組みである釜石版地域包括ケアシステムを推進するべく地域包括ケア推進本部を立ち上げ、全庁を挙げて取り組んでおります。地域で安心して暮らしていくため、医療、介護、福祉などのサービスの利用に加え、子供から働き盛りの世代や高齢者など、全ての人が地域の担い手として住民同士がお互いさまの意識を醸成しながら友達や仲間づくりができる、御近所のつながりを大切にした地域づくりに努めてまいります。今後はさらに、地域福祉活動に関心を持つ担い手の参画を促し、地域の住民がお互いに支え合いながら地域づくりを進めることができるように、地域との話し合いを通じて取組を充実させてまいります。 岩手県は全国の平均寿命を下回り、健康寿命において、男性が全国ワースト5位、女性が全国ワースト16位と、健康いわて21プラン(第2次)で指摘されております。特にもがん、心疾患、脳血管疾患のいわゆる三大生活習慣病の死亡率が高く、脳血管疾患に至っては男女とも全国最下位を記録しております。そのような中、釜石市の平均寿命は県内市町村別で最下位であり、脳血管疾患の65歳未満の死亡率は県内医療圏域で釜石圏域は最下位、男性脳血管疾患患者の3割は65歳未満との統計結果が出されております。これらを分析いたしますと、喫煙習慣、飲酒習慣のほか、運動不足、野菜摂取不足、濃い味つけの傾向が示されています。また、脳血管疾患以外の65歳未満の死亡率も高く、がんによる死亡率は県内医療圏域で釜石圏域が最下位とゆゆしき状況であります。 そのため、生活習慣の改善が喫緊の課題であり、市民の皆さんが健康で長生きできるよう、保健師や栄養士等による健康教室や健康相談を実施するとともに、健康チャレンジポイントに力を入れて取り組み、地域、学校、職域等を巻き込みながら、当市最大のこの課題に対し最大限努力をしてまいります。 母子保健事業につきましては、子供を産み育てやすい環境づくりと、妊産婦が抱える妊娠、出産や子育てに関する悩み等の相談支援を行う産前・産後サポート事業の実施、産後ケア事業による出産直後の母子への心身のケアや育児のサポート、産婦健康診査事業による産後うつの予防や新生児への虐待予防等を図り、妊娠期から子育て期までの切れ目のない支援の充実を図ってまいります。 心の健康づくり、自殺対策につきましては、昨年度に策定した自殺対策アクションプランに基づき、保健、医療、福祉、教育、労働、その他の関連施策と連携を図り、地域全体で自殺対策に取り組み、生きることの包括的支援を推進してまいります。 当市の地域医療を取り巻く環境は、医療従事者の不足などにより厳しい状況が続いていることから、限られた医療資源を効果的に活用し、適切な役割分担と連携により、切れ目のない地域医療を提供する体制の構築に努めているところであります。今後とも市民が安心して必要な医療サービスを受けることができるよう、釜石医師会を中心とする医療機関等との連携を強化しながら、医療と介護の連携や在宅医療の充実等により、地域医療体制の構築に取り組んでまいります。 また、医師を目指す学生に対し、岩手県国民健康保険団体連合会と連携して修学資金を貸与し、さらに、新たに診療所を開設する医師に補助金を交付するなど、医師の確保と定着を図るとともに、関係機関に対しましても要望活動を行ってまいります。 障がい者福祉につきましては、適切な福祉サービスの提供はもとより、地域共生社会の実現に向け、多様な方々が互いを尊重しながら、共に支え合うという考え方が当たり前と受け止められる社会を目指し、心のバリアフリーを積極的に推進し、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らせるよう努めてまいります。 家族の介護もあり、ひきこもりの方もいて、生活にも困窮しているなど、複合的な問題を抱えながらも支援につながっていない世帯に対しては、相談を待つだけではなく、できるだけ支援につなぐ仕組みづくりを進めてまいります。 生活困窮者対策としては、新たに家計相談支援事業を加え、専任の相談員を配置することで、家計状況の課題を把握した上で個別に支援計画を作成し、状況に応じてきめ細かい支援に努めてまいります。 高齢者保健福祉及び介護保険事業につきましては、介護人材の不足等によるサービス供給量が低下し、本来、介護サービスが必要となる重度の要介護の方々にサービス提供ができなくなることなどが懸念されていることから、市町村の裁量によって制度設計可能な要支援者等の訪問介護と通所介護の国の基準を緩和したサービスと、住民主体による生活支援サービスを今年度から開始しております。 現在は、住民主体による生活支援サービスとして、訪問介護1団体、通所介護5団体が担い手団体として登録を行い、地域の高齢者に生活支援サービスを実施しておりますが、引き続き、地域で高齢者の生活支援、介護予防サービスの提供体制の整備に取り組んでいる生活支援コーディネーターと連携を図りながら、多様なサービスの提供体制の構築に努め、高齢者を支える地域づくりを推進してまいります。 また、復興公営住宅に転居した高齢者の閉じこもりによる自立度低下や虚弱化等が懸念されていることから、復興公営住宅が集中し、様々な地区から転居した方々が集まっている東部地区の独居高齢者等を中心に、総合相談や見守り訪問、アウトリーチ型の傾聴を定期的に行い、独居高齢者等の生活を支援する事業も始めており、この事業の実施により顕在化した課題については、関係機関と連携の上、個別支援につなげるなど、独居高齢者等が安心して生活できる仕組みの構築に努めてまいります。 さらに、来年度は、3年ごとに見直しを行うこととなっている釜石市高齢者保健福祉計画及び第7期介護保険事業計画の最終年度となっております。令和7年には、団塊世代の全てが75歳以上になるなど、人口の高齢化は今後さらに進展することが見込まれております。令和3年度を初年度とする第8期計画の策定に向けて、第7期計画までに取り組んできた施策や方向性を引き継ぎつつ、高齢者を取り巻く現状と課題を踏まえ、新たな施策の方向性や介護保険料の改定、各サービス量の推計を基にした基盤整備計画などの作業を進めてまいります。 子供虐待防止を強化するために、児童福祉法や児童虐待防止法等の改正が行われ、保護者による体罰の禁止が法律に明記され、来月から施行されます。これに伴い、子育て世代をはじめ、民生児童委員や子供を見守る地域社会に対し、改めて子供の虐待やその影響について理解を深めていただくよう、広報、啓発活動に努めるとともに、虐待の予防や早期発見、早期対応にしっかりと取り組みたいと存じます。 高齢者等の交通弱者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けられる環境を整えるためには、バス等の公共交通の充実に加え、個々が抱える様々な移動ニーズに対応した生活の足の確保が重要であります。交通弱者の生活の足は、環境や年齢、身体の状況、家族構成により抱える課題は様々であることから、その地域に合った仕組みを考える必要があります。そのため、モデル地区を選定し、地域の皆さんの普段の外出状況や移動についての困り事を洗い出し、地域に合った移動手段の確保につながるよう、地域と事業者、市、社会福祉協議会の協働により、日常生活圏域でのタクシーの相乗りの仕組みづくりについて検討を進めてまいります。 市内バス交通につきましては、将来にわたり持続可能な公共交通を目指すために、昨年6月から路線バスの幹線支線化を実施してまいりました。乗車実績の検証や地区懇談会等で市民の皆さんから御意見を伺いながら、運行ダイヤ等の見直しを行い、利用者の利便性の向上に努めるとともに、将来を見据えた計画の中で、新たな支線部路線や最適な交通体系の仕組みづくりを検討してまいります。 当市では、従前から市内8か所に生活応援センターを設置し、各種事業や地域会議等を通じて、地域の様々なニーズ、課題に応えてまいりました。また、東日本大震災の被災者の新たなコミュニティーとなる復興公営住宅建設も平成30年12月に全て完成したことに伴い、関係団体と協力して自治会設立の支援を続け、昨年11月には、市内の復興住宅自治会同士の課題意識や解決事例の共有を図り、自立した自治会活動を支援するために復興住宅自治会連絡協議会を設立いたしました。今後とも、復興住宅での交流と自立を支援するほか、全地域でのコミュニティー活動の発展と、閉じこもり予防としての地域サロンや見守り活動等を町内会、支援機関と協働で、ご近所支え合い事業に取り組んでまいります。 釜石・大槌地域の雇用情勢につきましては、震災以降、高い水準で推移してきた有効求人倍率が、復興事業の完遂が近づくにつれ徐々に落ち着きを見せ、今年度に入ってからは1.0倍前後に推移しております。その一方で、業種により求人、求職のミスマッチが生じており、製造、建設、医療、介護・福祉の分野を中心に労働力不足が深刻化しております。また、中小企業を中心に、従業員の高齢化と若手人材の不足が課題となっております。このため、短時間での就労が可能なプチ勤務の推進による潜在労働力の掘り起こしや、新規学卒者等の地元就職に向けた取組とともに、働きやすい労働環境の整備や人材の育成、定着の支援、多様な人材の活用に向けた取組などを、釜石公共職業安定所や岩手県沿岸広域振興局等の関係機関と連携しながら推進してまいります。 地域経済や雇用を支える中小企業につきましては、厳しい経営環境に直面している状況を踏まえ、釜石商工会議所と連携し、地域の経済動向調査や経営状況の分析、新たな需要開拓に向けた支援等を盛り込んだ経営発達支援計画を作成し、地域中小企業者の持続的な経営を目指した取組を推進してまいります。 ものづくり産業の振興につきましては、釜石・大槌地域産業育成センターや岩手大学など、関係機関と連携し、新事業の創出や技術の高度化、省力化による産業力の強化に取り組むほか、大学や研究機関等との共同研究を推進し、地域経済の活性化に取り組んでまいります。 企業誘致につきましては、地域の主力産業である産業用機械、金属関連産業や、食品関連産業、運輸物流分野など、既存企業の工場拡張及び二次展開を支援するとともに、港湾物流を生かす企業立地にも取り組んでまいります。また、多様な働き方に対応できるよう、テレワークの手法を用いた新たな企業誘致にもチャレンジし、安定かつ持続的な雇用の場の創出に努めてまいります。 全国約1000港の中からポート・オブ・ザ・イヤー2019に選定された釜石港のコンテナ物流は、全線開通した東北横断自動車道釜石秋田線に加え、三陸沿岸道路の整備進捗との相乗効果で飛躍的な成長を続けております。釜石港を利用するコンテナ荷主や運送業者に対する奨励金制度の運用、コンテナ航路セミナーの開催はもとより、貨物の定期航路の開設に向けて、効果的なポートセールス活動に取り組んでまいります。 また、完成自動車物流の再開については、中長期的な視点に立った上で、岩手県とともに関連企業に対する要望活動、実務者協議を実施してまいります。 水産業の振興につきましては、これまで釜石市復興まちづくり基本計画に基づき、「魚のまち釜石」の復活を掲げ、当市水産業の中核となる魚河岸地区の魚市場整備並びに壊滅的な被害を受けた釜石漁港背後地を漁港区域として拡張して、水産流通加工機能を集積し、新魚市場を中心とした水産エリアの構築を進めてまいりました。 釜石魚市場水揚げ増強対策協議会と当市との連携による廻来船の誘致活動では、昨年は、サンマの不漁により、サンマ棒受け網船の入港は伸び悩んだものの、まき網漁船が延べ28隻、約3812トンと、数量で前年比279%の水揚げが記録されたところであり、引き続きさらなる水揚げ増強に向け、大型漁船の誘致に努めていくほか、地元漁船による水揚げが行われるよう、取組を進めてまいります。 買受け及び加工機能の強化を目的とした魚市場背後地の整備につきましては、令和元年度末現在、6社が稼働、2社が今年度中の稼働を見込んでいるところであります。 漁業担い手の育成・確保事業については、釜石市漁業担い手育成プロジェクトチームにおいて、新規就業者に対する支援事業の検討により、令和元年度から漁業就業者育成支援事業を開始しております。併せて、岩手県や漁業協同組合、岩手大学、釜援隊等との連携により、市外からの就業希望者に対する漁業体験を実施しております。今年度から、岩手県いわて水産アカデミーが開校されておりますので、引き続き漁業者の確保に努めてまいります。 アワビなどの不漁対策として、漁業協同組合が実施する磯焼け対策への支援のほか、岩手大学等の協力もいただき、漁場の整備に取り組んでおります。加えて、岩手大学等が実施する新たな養殖生産物の研究について連携を図りながら、その実現に向けた取組を支援してまいります。引き続き、岩手大学水産システム学コースや岩手県水産技術センターの知見を水産業に生かすべく、市内3漁業協同組合や関係機関及び漁業者等とも連携し、産学官一体となって当市水産業の課題解決を図るとともに、併せて、水産フォーラム等を開催しながら、水産分野における学術、技術、情報を釜石から域内外に広く発信するなど、水産振興の拠点として釜石を位置づけてまいりたいと考えております。 魚市場や漁業協同組合の体質強化、漁業所得向上、漁業担い手の確保、育成など、各種課題について、国の水産基本計画及び水産政策の改革や各漁業協同組合の浜プラン等の計画との整合性を図りつつ、生産、流通、買受け、加工など、水産関係者の連携と役割分担により、「魚のまち釜石」の復活に向けた取組を進めてまいります。 当市の農業は、米作を中心とした少量多品目の野菜栽培が行われるなど、中山間地域特有の小規模な経営体が多いことから、地理的、自然的条件を生かした収益性の高い集積型農業への再編を目標に取り組んできたものの、総農家数の減少、農業就業人口の高齢化や担い手不足、耕作放棄地の増加など、課題が山積している状況にあります。これらの課題の解決には、農業所得の向上や新規就農者をはじめとした担い手の確保など、粘り強い施策展開が重要であります。このため、地域振興作物の生産拡大や耕作放棄地等の解消を促すための支援策を講じるほか、学校給食への地元農産物の活用等による地産地消をこれまで以上に推進してまいります。 また、国内唯一の製法で生産、出荷されている甲子柿については、地域の特産品としての価値と品質、知名度の向上を図るとともに、これをきっかけとした担い手の確保等を図るため、地理的表示保護制度への登録に向けた取組を継続し、生産拡大や販路拡大に向けた取組を推進いたします。 林業については、当市の人工林の多くが利用期を迎えていることから、地元産木材の利用拡大を促進するとともに、森林経営管理制度等への取組を推進することで、森林の健全化と地域林業の活性化を図ってまいります。 また、鳥獣被害対策につきましては、地域ぐるみで被害防止対策を支援しながら、有害鳥獣の効率的な捕獲、捕獲する担い手の育成と確保に取り組み、捕獲頭数の維持、向上を目指してまいります。 釜石市の現在の人口はおよそ3万3000人と、東日本大震災後、人口減少が進んでおります。年齢的には15歳から64歳までの生産年齢人口の減少が目立ち、労働力不足を招いている状況であります。人口減少は国全体の問題ではあるものの、当市としても現状を分析し、弱点を補いながら利点を生かした対策、また独自性を持った取組をしていく必要があります。 岩手県は、今年1月から岩手県移住コーディネーター登録制度を開始いたしました。これは、県内各市町村で移住・定住関連業務に携わる職員や民間団体などをネットワーク化し、首都圏などの県の相談窓口に来た移住相談を共有し、県全体で移住対策に取り組もうとするものであります。当市では、独自の取組といたしまして、県に先駆けて、釜石市に在勤、もしくは在住されている4名の方を釜石市移住コーディネーターとして委嘱いたしました。特徴としては、個々の仕事や活動の中でそれぞれができることを行う副業型という点が挙げられます。市独自の取組を行いながら、県や他市町村と連携し、移住・定住の推進に取り組んでまいります。 また、首都圏在住で釜石に住みたい方のニーズをくみ取るため、かまいしDMCや関係団体と連携して、釜石の魅力のアピールに積極的に取り組んでまいります。 子育て支援につきましては、親子が気軽に、自由に交流できる子育て支援センターを平田地区に開所し、親子の遊び、交流の場を確保いたします。また、子育てに関する相談対応や母親支援について見直しを行い、子育て支援センター間の連携、交流の機会を設けることで子育て支援を強化してまいります。 さらに、保育士等の処遇改善に必要とされるキャリアアップ研修について、市内で実施し、受講しやすい機会を設けることにより、受講する保育士等の負担軽減を図るとともに、処遇改善を促進いたします。 加えて、幼児教育の無償化が実施されることに伴い、さらなる経済負担の軽減を図るため、副食費に対する補助を行うほか、ホッとカードの限度額を拡充し、一時預かり保育や病後児保育の利用機会を増やし、県内トップの子育て支援を目指し釜石が子育てしやすいまちと評価いただけるよう取り組んでまいります。 次に、財政運営について申し上げます。 令和2年度一般会計の予算額は279億8700万円で、前年度から167億7000万円減少し、東日本大震災から復旧・復興予算が約61億円、復旧・復興を除いた通常予算が約219億円として編成したところであります。通常予算は令和元年度と比較して約7億円減少しましたが、台風第19号の災害復旧に約15億円を要するなど、投資的経費が依然として高い状況が続いております。 また、市債発行予定額は約23億円で、令和2年度末の市債残高は約262億円を見込んでおります。市民1人当たりの市債残高は、令和元年末の人口で除すると約79万円となりますが、実質公債費比率の考え方に準じ、公営住宅債及び公共災害復旧債を除き、公債費に充当すべき減債基金を控除した市債残高は、令和元年度とほぼ同額の約57万円となり、財政運営上の目途としている市民1人当たりの市債残高60万円を下回っております。 なお、令和2年度予算編成時において、人口の減少や経済情勢の影響から、市税収入の動向が不透明であり、国における地方交付税も横ばいと見込まれることから、可能な限り経常的支出の抑制を財源確保を図りながら、引き続き、健全な財政運営に努めてまいります。 東日本大震災の発災から10年間は、被災した施設や町並みを元に戻すことを最優先に、各種施策を担うマンパワーを確保するため、退職者の補充とともに、全国の自治体から職員を派遣していただき、一日も早い復興の完遂を目指してまいりました。復興後の次世代に誇り得るまちづくりのため、行財政改革を推し進め、その指針となる釜石市行政改革大綱を策定し、効率的な行政運営の実現を目指してまいります。 また、持続可能な釜石市であり続けるためには、職員の人材確保と育成、働き方改革等に取り組んで、働きやすい職場づくりを行い、最少の費用で最大の成果を生む組織を構築していく必要があります。今年1月1日現在の正職員数は390人で、震災直後と比較して22人、5.3%減少しており、業務の効率化や廃止は必須でありますが、少人数でも成果を上げられるよう、職員一人一人の育成が今後ますます重要になります。 そのため、令和4年度まで計画期間としている「第2次釜石市人材育成計画」に沿って、着実に人材育成に取り組み、釜石市職員のあるべき姿の実現に向け、これからのまちづくりに貢献できる人材を計画的、かつ着実に育成してまいります。併せて、組織の見直しを行い、ラグビーワールドカップ開催のレガシーを継承し、当市の歴史文化とつながる施策の展開を図るため、文化スポーツ部を新たに設置したいと考えているほか、債権管理の適正化、地域づくりと人づくりが一体となったまちづくり、港湾の強みを生かした産業活動の推進などを強化する一方、限られた人材を効率的かつ能動的に生かす体制を構築してまいります。 さらに、現在の社会情勢に即した働き方改革を進めるため、庶務管理システムを導入して、適切な勤怠管理を行い、職員が生き生きと働ける勤務環境を整えてまいります。 人口減少が進み、今後、減収が見込まれる市税は、適正な課税や厳正な滞納整理を行い、収納率の向上に努めるほか、その他市が有する債権についても公正な取扱いを促進し、自主財源の確保を図ります。 ふるさと納税につきましては、当市のプロモーションの一翼を担う制度であり、政策実現、持続可能な自治体運営を可能とする有効な手段の一つでもあることから、地方創生を推進する「釜石ふるさと寄附金」としての取組を一層進め、当市を応援していただける方々との関係性を広げながら交流人口を拡大し、副次的効果として、釜石ブランドの推進、地域資源の活用、地域課題の解決を図り、地域の活性化につながる施策を積極的に展開してまいります。 釜石市民ホールTETTOは、平成29年12月の開館から3年目を迎えました。昨年はラグビーワールドカップのファンゾーンとして来訪者が多数あったほか、様々な催しに活用され、にぎわいの創出と文化芸術に関する活動を行う市民文化の総合支援拠点として機能しております。今後も多様な御意見を反映しながら、利用しやすく、にぎわいの絶えないよう、各種事業を実施してまいります。 釜石魚河岸にぎわい館「魚河岸テラス」は、昨年11月に予想をはるかに上回るペースで入館者10万人を達成するなど、多くのお客様に利用されております。今後も施設の適正な維持管理に努めながら、様々なイベントを開催し、釜石の海の魅力を発信して、多くの観光客を呼び込めるよう、関係者と連携を図りながら取り組んでまいります。 市民体育館は昨年12月に供用開始、こけら落としイベントでは、バスケットボールBリーグ3部の岩手ビッグブルズ対金沢武士団(サムライズ)の試合が行われました。今後は、イベント誘致のほか、市民の皆さんの健康づくりの拠点として機能が発揮できるよう運営をしてまいります。 道路施設、公営住宅、公園施設、農業用施設、林道施設等につきましては、長寿命化を図るとともに、維持管理コストの低減と平準化に努めてまいります。 下水道事業につきましては、効率的な経営を図るため、鵜住居地区公共下水道事業と栗林地区農業集落排水事業の統合に向けて取り組んでまいります。 新市庁舎につきましては、分散された行政機能の集約により市民サービスの向上を図るとともに、防災拠点施設として災害時の初動体制、危機管理体制などに十分に対応できるよう、来年度上半期の完了を目指し、実施設計を進めてまいります。なお、岩手県において仮設住宅の一部が解体されたことから、新市庁舎建設に伴う周辺道路等の整備を進めておりますが、来年度は交差点改良工事のほか、歩道橋の撤去などを予定しております。庁舎の建設工事は、仮設住宅において住まいの方々の住宅再建が完了し、仮設住宅の解体が終了する頃合いを見て着工時期を判断いたしますが、現時点では、令和4年度中の完成を目指して取り組んでまいります。 近代製鉄発祥の地として誇りを持つ当市は、度重なる津波被害や太平洋戦争による艦砲射撃からの復興を経験し、また、産業構造の転換期には、社会、経済情勢の大きな変化を受容して、しなやかに町を形づくってきたことから、釜石人には変化に開かれていることが脈々と受け継がれているものと考えております。このような歴史が育んだ文化的土壌と、人と人とのつながり、ネットワークという社会関係資本を最大限に生かしながら、良質な地域内外の交流を通じて、多様な人材が還流し、地域の課題と可能性が自分事化され、新たな事業機会や市民活動が生み出されることによって、希望が連鎖していく「オープンシティ釜石」の実現を目指し、まち・ひと・しごと創生本部を設置して、庁内全体で持続可能な開発目標SDGsの視点を盛り込みながらまちづくりに取り組んでまいります。 まちづくりの主体となる人材育成においては、活動人口、つながり人口の増加に向けて、未来を担う高校生と多様な職種や経歴を持つ社会人との対話によって、生徒自身が今後の進路に関心を持ち、自らが納得した進路選択を促すためのキャリア教育「釜石コンパス」を実施してまいりました。変化が激しい現代社会においては、社会から必要とされる資質は常に変容しております。また、自らのやりたいことに出会い、人生を切り開いていくための能力も求められております。今後は、高校生の地域課題研究支援や実践的学習におけるチャレンジを推進するコーディネーターを地域おこし協力隊が担いながら、次世代育成に取り組んでまいります。 また、都市部から企業型人材を誘致することで、地域資源を生かしたビジネスの創出や地域課題の解決を目指すローカルベンチャー事業では、これまで仲見世商店街の再生、里海ツーリズム、エコプロダクトの製造、地元産品を生かした6次産業化、自然保育活動の推進などに地域おこし協力隊が取り組み、地域課題の解決に挑戦をしてきました。今後は、市内事業者の大卒者を含めた採用意欲の喚起及び求人ニーズの可視化と首都圏への発信を図り、多様な人材の還流を促してまいります。さらに、当市に縁のある方へ釜石サンキューカードを贈呈し、つながり人口の創出にも取り組んでまいります。 当市には、ラグビーワールドカップの開催によって、大会期間中に国内外から大勢の来訪者があり、釜石開催の意義の一つでありました、「世界中からいただいた支援への感謝を伝え、復興の姿を発信」することができ、ラグビーの町としての存在感を発信する機会になりました。近年、訪日外国人客が急増している状況において、ラグビーワールドカップを契機に飲食店のメニューの英語表記化や指差しシート、Wⅰ-Fⅰ環境の整備、観光施設や災害時の避難誘導看板の多言語表記など、外国人旅行者の受入れ態勢の充実に向けたインバウンド対策を講じてまいりました。 今年は、復興五輪とも言われる東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が開催されますが、当市は平成29年11月にオーストラリアを相手国として「復興『ありがとう』ホストタウン」に登録し、青少年を中心とした国際交流事業に取り組んでいるところであります。当市では、これまでに培った国際理解や人材育成をさらに推し進め、世界とつながる都市を目指すとともに、当市在住の外国人が安心して生活できる環境整備にも配慮してまいります。また、子供たちが外国の生活や文化を通じて広い視野と豊かな国際感覚を身につけ、国際社会で活躍できる人材となるよう、海外での体験学習の機会を継続してまいります。さらに、姉妹都市であるフランスのディーニュ・レ・バン市とラグビーを通じた交流に取り組み、文化交流や親善を深めてまいります。 昨年は、ラグビーワールドカップと三陸防災復興プロジェクトという大きなイベントが開催され、国内外から注目を集め、当市の観光にとっては大きな転機となる年でありました。特にラグビーワールドカップは庁内にラグビーワールドカップ2019推進本部を、また、岩手県と実行委員会を立ち上げ、全庁的、全県的に取組を進めることができました。岩手県の主導的な取組に感謝を申し上げる次第であります。 当市には、震災復興とにぎわい創出を目的に整備された鵜の郷交流館、根浜オートキャンプ場や根浜海岸レストハウス等を含む根浜海岸観光施設など、観光の拠点となる施設が整備されるとともに、三陸ジオパークの再認定決定など、観光資源が整いつつあります。これに加え、台風第19号被害により不通となった三陸鉄道の運行再開が今月20日に予定され、さらに来年度には三陸沿岸道路の全線開通、流出した根浜海岸の砂浜の再生が見込まれています。 このように、ラグビーワールドカップ以降の観光振興に向け、当市に所在する風光明媚な自然景観や、橋野鉄鉱山や鉄の歴史館など、既存の優れた観光施設に加え、新たに整備された観光拠点を生かしながら、三陸沿岸自治体が関係自治体と連携するとともに、三陸鉄道や三陸沿岸道路などの交通網を有効活用し、新たなツアー造成やイベント開催など観光振興を図り、交流人口の増加に取り組んでまいります。 なお、釜石鵜住居復興スタジアムは4月から一般利用が始まりますが、今後は運営委員会の議論を通じ、さらなる利活用の促進を図ってまいります。 さらに、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を契機に、ラグビーワールドカップのレガシーを生かし、歴史、文化、観光等を広く発信する機会と捉え、スポーツと観光の融合を図り、地域経済への波及効果につながる新たな地域の価値の創出として、スポーツツーリズムの展開や各種スポーツの合宿誘致を行い、交流人口の増加を図ってまいります。 日本中が大変な熱気、興奮、感動に包まれたラグビーワールドカップにおける当市での試合では、残念ながら1試合に終わりましたが、世界各国との新たな交流や絆が生まれる機会となりました。また、大会終了後は、中止となったナミビア対カナダ戦の開催を望む声が国内外から多数寄せられております。 こうした状況を鑑み、昨年、ラグビーワールドカップを開催できたことに感謝するとともに、いま一度市民の皆さんと感動や熱気を再度共有しながら、大会レガシー等の継承によるラグビーを生かしたまちづくりを一層推進するため、国際親善試合を軸としたラグビーワールドカップ開催一周年を記念する事業の開催を予定しております。現在、その可能性を探るべく、岩手県と連携し、関係団体、関係機関と協議しながら、実施の検討を行っているところであります。 明治日本の産業革命遺産の構成資産として世界遺産に登録された橋野鉄鉱山は、一昨年3月に、橋野鉄鉱山の保存・整備・活用に関する計画を策定し、遺跡の保全や周囲の景観に配慮した修復、整備を推進しております。引き続き、測量調査や発掘調査を進めるほか、国や明治日本の産業革命遺産の関係自治体との連携を緊密にし、世界遺産価値の理解増進や情報発信を推進してまいります。 また、今年は世界遺産登録から5周年を迎えることから、市民や関係者とともに記念事業を行ってまいります。 去る2月15日に、危機対応学成果報告会が開催されました。多くの大学の先生方が当市を訪れ、たくさんの市民の皆さんと関わりながら、長期にわたって研究を進めていただきました。これまでの研究に敬意を表したいと存じます。釜石は日本の近代化の歴史とともに発展してきた町であり、そのことから他に先んじて日本が抱える課題に直面するという日本の縮図とも言われております。このようなことから、釜石での課題解決は地方自治の発展にとって重要な視点となるものであり、東京大学社会科学研究所の取組はそのような意味から大変重要であると認識をしております。 顧みると、当市にはいろいろな大学の先生や学生、企業の方々が来訪いただき、様々な取組を通じて御支援をいただきました。特に復興期間中はよそ者と称する方々の活躍が顕著でありました。「釜援隊」「地域おこし協力隊」は国の制度を活用して活躍いただいている方々であり、それぞれの分野で汗をかいて取り組んでおります。「東北未来創造イニシアティブ」は、経済同友会を中心に人材を派遣していただき、復興まちづくりに活躍をいただきました。復興10年目を迎えるに当たり、こうした方々の御支援と御協力により釜石の魅力が向上し、復興が促進されました。この場をお借りいたしまして、改めて御礼を申し上げます。 今後も釜石の活性化を図るためには、こうした人材に活躍してもらうことが必要であります。こうした方々は俯瞰的に釜石の魅力を発信し、交流人口、つながり人口の創出につながります。同時に地域住民の意識改革にも貢献し、釜石の活力を深めていただけるものと思います。そのためにもこうした方々がその能力を最大限発揮して活躍できるまちの在り方、相互に刺激し合いながら、地域住民も生き生きと輝けるまちの姿が必要であります。これからも釜石は多様な人々をオープンに受け入れ、市民の皆さんとともに活躍できるまちを目指していく必要があります。 昨年、秋篠宮皇嗣同妃両殿下が東日本大震災の復興状況の御視察とラグビーワールドカップ2019日本大会のフィジー対ウルグアイの試合を御観戦されるため当市を訪問されました。「高台に移れる校舎のきざはしに子らの咲かせし向日葵望む」御訪問の折、震災後に高台へ移転した小・中学校の校舎へと続く長い階段に、子供たちが育てたヒマワリの鉢が並ぶ様子を下から望まれる機会がありました。ヒマワリに迎えられ、明るい気持ちになられたことを思い出されながら、皇嗣妃殿下は今年の歌会始でこの歌をお詠みになりました。 私たちは、この歌には、復興に向かってけなげにも前向きに頑張っている子供たちの姿に対し、これからも見守りを続けるという強いメッセージが込められているものと感じます。あの悲惨で壊滅的な被害を被った釜石市は、やっと復興の姿が見えてくるところまでたどり着きました。紀子様が詠まれたヒマワリは、太陽に向かって力強く成長します。様々な困難を乗り越えて歩んできた子供たちは、震災復興の中でいろんな経験や思いをしながら成長してまいりました。ヒマワリのごとく凛として太陽に向かっている姿を見るにつけ、子供たちもよく今日まで頑張ってきたものだと改めて強く感じているところであります。 最後になりますが、釜石にはいろいろな宝があります。世界遺産、ラグビーもありますが、釜石を担う子供たちこそ最たる宝として大事にその成長を見守っていかなければなりません。未来を担う子供たちが希望を持って暮らすことのできるよう、そして、住民一人一人が夢と希望を持つことができるようなまちづくりに取り組んでいかなければなりません。「三陸の大地に光輝き希望と笑顔があふれるまち釜石」の実現に向けて、議員各位の御理解、御協力と市民の皆様のお力添えをお願い申し上げまして、私の所信表明といたします。 ○議長(木村琳藏君) 以上で、市長の施政方針演述を終わります。 暫時休憩をいたします。               午後2時20分休憩---------------------------------------               午後2時35分再開 ○議長(木村琳藏君) 休憩を打ち切って会議を再開いたします。 日程第5、教育長の教育行政方針演述であります。 教育長、登壇願います。  〔教育長佐藤功君登壇〕 ◎教育長(佐藤功君) 令和2年3月釜石市議会定例会の開会に当たり、令和2年度の教育行政方針について御説明申し上げます。 東日本大震災から間もなく9年が経過します。「三陸の大地に光輝き希望と笑顔があふれるまち釜石」を目標とし、復興に向け市民一丸となって取り組んできた釜石市復興まちづくり基本計画「スクラム釜石復興プラン」は、いよいよ完遂の年を迎えます。 教育委員会におきましては、この9年間、釜石市の真の復興と将来の豊かなまちづくりには、それを担っていく子供たちに「強く生き抜く力」を育成していくことが肝要と捉え、具体的には、子供たち一人一人が元気に意欲を持って学ぶ姿が、また、子供たち一人一人の明るい笑顔あふれる学校の姿が、地域、市民の生きる希望や光となるよう、釜石の豊かな自然環境、深い文化、優れた地域人材を積極的に活用しながら、強く生き抜く子供の育成に取り組んでまいりました。 2019年9月25日、ラグビーワールドカップ2019釜石、フィジー対ウルグアイ戦直前に、市内全小・中学生2200名による「ありがとうの手紙」の歌声が鵜住居復興スタジアムの真っ青に輝く大空に響き渡りました。これは、東日本大震災からの復旧・復興に対する子供たちからの感謝の心を世界に送り届けようとするものでありました。子供たちが自発的に歌い出し、やがて会場の子供たち全員に広がっての、まさに圧巻、感動の大合唱でありました。 それは、子供たちにこれまで培われてきた「伸びたい・高まりたい・人のためになりたい・値打ちある生き方をしたい」という学びへの意欲をさらに膨らませ、生きる希望に向かう釜石の子供たちの成長の姿でありました。まさに「三陸の大地に光輝き希望と笑顔あふれるまち釜石」を象徴する姿でもありました。 改めて釜石の子供たちは「真にかけがえのない宝もの」であることを、釜石の子供たちには「学びへの深い底力がある」ことを、釜石に子供たちは「夢と希望を限りなく求めて止まない命」であることを深く実感させられたところであります。教育委員会としては、これはラグビーワールドカップ2019釜石開催の大きなレガシーであると捉えております。 復興まちづくり基本計画の最終年に当たる令和2年度、教育委員会及び各市内学校は、「子どもはかけがえのない釜石の命」というレガシーをこれからも釜石市の全部の学校における教育指導上の根本理念として捉えて、その上で、釜石の全ての子供たちがますます生きる夢と希望を膨らませ、逆境に負けない頑張る心を培っていくことができるよう、「強く生き抜く力」の育成の展開に取り組んでいくことが重要と捉えております。 その展開に当たっては教職員の優れた指導力が必須であります。特にも教職員一人一人が子供たち一人一人の状況や願いを真摯に受け止め、個に適切に対応できるようにしていく必要があり、子供としっかり向き合い、一人一人を大切にした授業実践ができるようにすることが求められます。令和2年度、教職員の授業指導力量向上、そして練磨が図られるよう、教職員の研修時間の確保や働き方における環境整備にも重点的、積極的に取り組んでまいる所存であります。 それでは、令和2年度の施策の大要について申し上げます。 大きい項目の1つ目、学校教育の充実につきましては、釜石市の復興と将来のまちづくりを担う子供たちが、徳・知・体の調和の取れた「強く生き抜く力」を身につけ、将来の夢と希望を実現できるよう支援、指導してまいります。 具体的な取組でございますが、まず、保護者や地域に信頼される学校づくりのため、学校評価の活用や学校評議員の意見を踏まえながら、連携、協働による学校経営を推進してまいります。また、子供の発達段階や地域の実態を踏まえながら、創意工夫して、特色のある教育活動の充実に一層取り組んでまいります。 次に、「強く生き抜く力」を育成する中心的な取組として、子供たちが郷土を愛し、理解を深めながら、自他の命を守るために主体的に行動する力を身につけることができるよう、防災教育を核としながら、教育活動全体を通して行う「いのちの教育」を一層充実させてまいります。 防災教育に関しては、自然災害に対する理解を深めながら、主に洪水・土砂災害に対する対応について、地域の実態を踏まえながら取組を推進してまいります。 また、学校教育の推進に当たり、東日本大震災による児童・生徒、教職員の心のサポートは欠かせない重要な取組であり、スクールカウンセラー等と連携しながら、継続して実践してまいります。児童・生徒に対しては、震災後、毎年実施している心とからだの健康観察の結果を基に、一人一人の子供の状況や家庭環境に応じたきめ細かな教育相談と支援を行うため、学校体制の充実を図ってまいります。また、各小・中学校へのカウンセラーの派遣や教員研修の実施、関係機関との連携により、担任を中心としたチームによる日常的な心のサポート体制の充実に引き続き努めてまいります。 豊かな心の育成につきましては、「恕」の精神を根幹に据え、人間尊重の精神と命に対する畏敬の念、自他を尊重し、協働して社会を形成する規範意識等を育んでまいります。そのために、学校教育活動全体を通じて豊かな心の育成を目指すとともに、児童・生徒の発達の段階や実態を踏まえ、各学校が年間指導計画に基づいた教科道徳の実践が図られるよう取り組んでまいります。 基礎基本の学力の育成につきましては、釜石市の全ての児童・生徒が生涯を通じて主体的に学び続けるために必要な知識・技能の習得、思考・判断・表現力の育成、学びに向かう力などの資質、能力を確実に身につけることができるよう、主体的、対話的で深い学び、アクティブラーニングの授業実践を推進してまいります。 そのために、令和2年度から小学校、令和3年度から中学校で完全実施される新学習指導要領への移行を円滑に進めながら、諸調査を分析、活用して、実態把握に努めるとともに、教職員の指導力力量向上に寄与する校内外研修の一層の充実を図り、教師と児童・生徒との深い信頼関係を基盤として、子供が主体的、能動的に学ぶ授業づくりを展開してまいります。 健やかな体の育成につきましては、「強く生き抜く力」の重要な要素の一つであることから、児童・生徒の体力の向上のため、諸調査の結果を踏まえ、体育授業における指導方法や指導内容の工夫、改善を図りながら、また、ラグビーワールドカップのレガシーや東京オリンピック開催を契機とした体力向上に関する意識の高揚を生かしながら、授業の充実に努めてまいります。 さらに、休み時間や放課後、帰宅後や休日にも積極的に体を動かすよう、幼児・児童・生徒はもとより、保護者にも大いに働きかけて、運動の日常化を図ってまいりたいと考えております。 特別支援教育につきましては、様々な障がいに伴う幼児・児童・生徒一人一人の教育的ニーズに応じた適切な支援を行うため、関係機関と連携しながら、きめ細かな実態把握と共通理解及び指導、支援の充実を図るとともに、個別の指導計画や支援計画の作成、活用を推進してまいります。また、地域、保護者へのインクルーシブ教育の理解や通級指導等の体制づくりを推進しながら、特別な支援が必要な子供に対してきめ細やかな指導を行うなど、通常学級おける特別支援教育の充実を図ってまいります。そのために、小・中学校に引き続き特別支援教育支援員の配置もしてまいります。 生徒指導につきましては、全ての教師が児童・生徒一人一人の発達状況や生活環境等を踏まえ、深い愛情を持ってその行動の理解に努め、教育活動全体を通じて健全な成長を促し、自己指導能力の育成の充実を目指してまいります。 いじめ問題につきましては、教育活動全体を通じ、いじめは絶対に許さない土壌をつくるとともに、釜石市いじめ防止基本方針に基づき、いじめの防止のための対策を総合的、かつ効果的に推進してまいります。また、いじめや不登校などの諸問題に対応するため、保護者や地域と連携しながら、定期的な教育相談やいつでも悩みを相談できる校内体制を整備をし、日常的に児童・生徒の変化をきめ細かくみとるとともに、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー、教育相談員を活用した組織的対応により、未然防止、早期発見、早期対応にさらに務めてまいります。 また、釜石市内全小・中学生によるかまいし絆会議を中心に、将来の夢や希望の実現、そして、釜石市のまちづくりのために安心・安全な学校、地域づくりに取り組む中で、主体性や行動力を育成してまいります。指導に当たっては、各学校校長のリーダーシップの下、計画的、組織的、開発的な生徒指導体制を強化し、さらに、他の機関と連携を図りながら展開してまいります。 幼保小の連携につきましては、早期から就学支援の充実を図るとともに、教職員の指導力の向上や相互理解に努め、接続カリキュラムとスタートカリキュラムの活用により、幼保と小学校との一層の連携を密にし、子供の発達や学びの連続性に考慮し、取り組んでまいります。 社会の変化に対応した教育につきましては、小・中学校で使用している教育用パソコン及びタブレット端末等の積極的な活用を推進してまいります。また、グローバルな視点で物事を捉え、外国語を通じて人とつながるためのコミュニケーション能力を育成するため、言語や文化について体験的に理解を深め、小・中・高等学校の連携の下、授業の充実に努めてまいります。 子供たちの「強く生き抜く力」を育むためには、指導に当たる教職員が力を十分発揮できる環境を整備するとともに、教職員が子供に向き合う時間を十分に確保することが重要であります。そのためにも、教職員の勤務実態について適切に把握するとともに、業務の適正化を図るための具体策を実践してまいります。 学校給食につきましては、新たな施設がこのたび完成し、いよいよ新学期から運用を開始いたします。この施設では、新たにアレルギー食調理室を設けているほか、学校給食に対する理解を深めていただけるように、調理場内の作業内容が確認できる会議室を整備し、施設見学や試食会の受入れを可能とするなど、食育の観点からも充実した施設となっております。また、学校給食用調理設備とは別に、緊急時、災害時の際の炊き出し可能な施設となっております。これからもより一層衛生管理を徹底し、安全・安心な学校給食の提供に努めるとともに、学校給食を活用した食育の推進をさらに図ってまいります。 学校施設につきましては、学校施設長寿命化計画に基づき、中長期的な維持管理等に係るトータルコストの縮減や予算の平準化を図りつつ、児童・生徒が安全で安心な学校生活を送ることができるよう、施設や設備等の適正な維持管理を図ってまいります。また、将来にわたって良好な教育環境を確保するため、小・中学校の適正規模、適正配置等を引き続き検討してまいります。 大きい項目の2つ目、文化財の保存、保護、活用を目指してでございます。 文化財につきましては、地域に根を張る歴史や文化財が子供たちの郷土愛や自尊心を育み、人間形成の素地となるものであり、今を生きる私たちにとって大切な遺産であることから、引き続き適切な保存、保護、活用に努めてまいります。 復興事業や被災者の再建等に伴う発掘調査を継続するとともに、郷土の歴史や文化に関する資料の調査に努め、新たな文化財の掘り起こしや有形文化財展の開催により、後世に継承されるよう取り組んでいくとともに、屋形遺跡の国指定に向けた取組をさらに進めてまいります。 また、郷土芸能につきましては、地域に深く根差す貴重な文化歴史の継承を図るものであるとともに、子供から大人まで参加するため、地域コミュニティー形成の一助ともなっていることから、各種助成の導入や発表の機会の創出により、郷土芸能の伝承活動がさらに活発になるよう取り組んでまいります。 以上、令和2年度の施策の大要について述べました。 釜石市教育委員会といたしましては、未来を担う子供たちが将来への夢や希望を大きく膨らませ、生涯にわたり心豊かで充実した生活を送ることができるよう、地域や家庭、関係機関の皆様との連携を密にしながら、希望ある未来を担うひとづくりのため、全力で教育振興施策に取り組んでまいります。 今後とも、議員各位と市民の皆様の深い御理解と御協力を賜りますよう心からお願い申し上げ、教育行政方針といたします。 ○議長(木村琳藏君) 以上で、教育長の教育行政方針演述を終わります。--------------------------------------- ○議長(木村琳藏君) 日程第6、報告第1号公用車による物損事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告についてから、日程第56、議案第46号人権擁護委員候補者の推薦に関し意見を求めることについてまで51件を一括議題といたします。 ただいま一括議題に供しました各報告及び各議案について、順次当局の説明を求めます。 総務企画部長。  〔総務企画部長佐々木勝君登壇〕
    総務企画部長(佐々木勝君) ただいま議題に供されました報告第1号公用車による物損事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告についてから、議案第43号市道路線の変更に関し議決を求めることについてまで並びに議案第45号釜石市固定資産評価審査委員会委員の選任に関し同意を求めることについて及び議案第46号人権擁護委員候補者の推薦に関し意見を求めることについての報告5件、議案45件につきまして順次御説明申し上げます。 議案書の1ページを御覧願います。 報告第1号公用車による物損事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告について御説明申し上げます。 令和元年10月4日、午前11時ごろ、総務課が契約する派遣労働者が運転する公用車が、釜石市橋野町内での文書送達用務を終え、帰庁するため市道栗橋15号線から主要地方道釜石遠野線へ右折し、鵜住居町方面へ東進しようとしたところ、進行方向へ動物が飛び出したため、ハンドル操作を誤り、歩道縁石に設置してある岩手県沿岸広域振興局所有の視線誘導標に接触し、損害を与えたものでございます。 この事故に係る損害賠償について、去る12月24日に、市の損害賠償額6万9575円が決定したことから、同日付で地方自治法第180条第1項及び釜石市長専決条例第2条第2号の規定に基づき専決処分をしたものでございます。 3ページを御覧願います。 報告第2号公用車による車両損傷事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告について御説明申し上げます。 令和2年1月15日、午後2時ごろ、総務課が契約する派遣労働者が運転する公用車が、甲子小学校での文書送達用務を終え、次の用務先へ移動するため、当該小学校敷地内で車両を方向転換しようと後進させたところ、ハンドル操作を誤り、駐車していた相手方車両に接触し、相手方車両の後部ドア及び後部バンパー等に損害を与えたものでございます。 この事故に係る損害賠償について、去る2月5日に、市の損害賠償額17万6803円が決定したことから、同日付で地方自治法第180条第1項及び釜石市長専決条例第2条第2号の規定に基づき専決処分をしたものでございます。 5ページを御覧願います。 報告第3号公用車による車両損傷事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告について御説明申し上げます。 令和元年10月15日、午前9時40分ごろ、防災危機管理課職員が運転する公用車が、釜石市水道事業所から借用していた給水タンクを返却し、当該事業所駐車場から退出するため、公用車を後進させたところ、後方不注意により駐車していた相手方車両に接触し、相手方車両後部テールゲート等に損害を与えたものでございます。 この事故に係る損害賠償について、去る12月23日に、市の損害賠償額22万2629円が決定したことから、同日付で、地方自治法第180条第1項及び釜石市長専決条例第2条第2号の規定に基づき専決処分をしたものでございます。 報告第4号公用車による車両損傷事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告について御説明申し上げます。 令和元年11月19日、午前11時15分ごろ、学校教育課非常勤職員が運転するスクールバスが、鵜住居小学校、釜石東中学校駐車場内において、後進走行で当該駐車場内に進入したところ、後方不注意により停車していた相手方車両に接触し、相手方車両のバンパー等に損害を与えたものでございます。 この事故に係る損害賠償について、去る1月21日に、市の損害賠償額23万8970円が決定したことから、同日付で、地方自治法第180条第1項及び釜石市長専決条例第2条第2号の規定に基づき専決処分をしたものでございます。 9ページを御覧願います。 報告第5号公用車による車両損傷事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告について御説明申し上げます。 令和元年12月20日、午後4時14分ごろ、学校教育課職員が運転する公用車が、釜石中学校駐車場内において駐車し、当該職員が運転席のドアを開けたところ、強風にあおられ、隣に駐車していた相手方車両に接触し、相手方車両の助手席ドアに損害を与えたものでございます。 この事故に係る損害賠償について、去る2月6日に、市の損害賠償額6万7800円が決定したことから、同日付で、地方自治法第180条第1項及び釜石市長専決条例第2条第2号の規定に基づき専決処分をしたものでございます。 以上、報告第1号から報告第5号の報告5件につきましては、地方自治法第180条第2項の規定により、報告をするものでございます。 11ページを御覧願います。 議案第1号釜石市立集会所条例等の一部を改正する条例の専決処分に関し承認を求めることについて御説明申し上げます。 この条例は、釜石都市計画片岸地区被災市街地復興土地区画整理事業の換地計画において定められた事項について、換地処分されたことに伴い、条例の一部を改正しようとするものです。 主な改正内容は、釜石市立集会所条例における集会所の位置及び釜石市営住宅条例における市営住宅及び共同施設の位置の表記を改めようとするものです。 以上、議案第1号の条例の専決処分1件につきましては、特に緊急を要するため、議会を招集する時間的余裕がないことが明らかであると認め、地方自治法第179条第1項の規定により、令和2年1月11日付で専決処分を行い、同日公布いたしましたので、同条第3項の規定により議会に報告し、承認を求めるものでございます。 14ページを御覧願います。 議案第2号釜石市森林環境譲与税基金条例について御説明申し上げます。 この条例は、森林環境譲与税が交付されることに伴い、後年度の森林整備と林業成長産業化に資する事業の財源に充てることに関し必要な事項を定めようとするもので、施行期日を公布の日とするものです。 16ページを御覧願います。 議案第3号釜石市部等設置条例等の一部を改正する条例について御説明申し上げます。 この条例は、組織機構の見直しに伴い、釜石市部等設置条例ほか、関係する条例の一部を改正しようとするものです。 主な改正内容は、釜石市部等設置条例において、文化スポーツ部の新設とそれに伴う所要の改正を行おうとするもの。釜石市交通安全対策会議条例において、「生活安全課」を「生活環境課」に改めようとするもの。釜石市観光審議会条例において、「商業観光課」を「商工観光課」に改めようとするもの。釜石市環境基本条例において、「環境課」を「生活環境課」に改めようとするもの。釜石市風力発電推進委員会条例及び釜石市環境調和型社会形成委員会条例において、「企業立地課」を「国際港湾産業課」に改めようとするもので、施行期日を令和2年4月1日としようとするものです。 18ページを御覧願います。 議案第4号釜石市職員の服務の宣誓に関する条例の一部を改正する条例について御説明申し上げます。 この条例は、会計年度任用職員の服務の宣誓をそれぞれの職員にふさわしい方法で行うことができるよう、条例の一部を改正しようとするもので、施行期日を令和2年4月1日としようとするものです。 19ページを御覧願います。 議案第5号釜石市職員の勤務時間、休日及び休暇に関する条例の一部を改正する条例について御説明申し上げます。 この条例は、働き方改革関連法の施行に伴い、条例の一部を改正しようとするものです。 主な改正内容は、育児短時間勤務職員等である場合にあっては、公務の運営に著しい支障が生ずると認められる場合は、規則で定める場合に限り、正規の勤務時間以外の勤務を命ずることができるように改めようとするもの。また、職員に対し正規の勤務時間以外の時間における勤務について、必要な事項は規則で定めようとするもので、施行期日を令和2年4月1日としようとするものです。 20ページを御覧願います。 議案第6号釜石市一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例について御説明申し上げます。 この条例は、勤勉手当に人事評価の結果を反映すること並びに通勤手当の距離区分の上限及び支給月額の限度額を引き上げることに伴い、条例の一部を改正しようとするもので、施行期日を令和2年4月1日としようとするものです。ただし、勤勉手当に人事評価の結果を反映しようとする規定については、令和3年4月1日から施行しようとするものです。 21ページを御覧願います。 議案第7号釜石市手数料条例の一部を改正する条例について御説明申し上げます。 この条例は、建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律の一部を改正する法律が公布、施行されたことにより、建物エネルギー消費性能基準等を定める省令の一部を改正する省令が令和元年11月7日に公布され、同年11月16日に一部施行されたことに伴い、条例の一部を改正しようとするものです。 主な改正内容は、建築物エネルギー消費性能向上計画の認定申請に対する審査、建築物エネルギー消費性能基準に適合している旨の認定の申請に対する審査及び低炭素建築物新築等計画の認定の申請に対する審査に関する建築物等の区分の追加及び申請手数料の改定を行おうとするもので、施行期日を公布の日としようとするものです。 40ページを御覧願います。 議案第8号釜石市子ども・妊産婦及び重度心身障害者医療費給付条例の一部を改正する条例について御説明申し上げます。 この条例は、医療費給付事業の受給対象者年齢を18歳まで拡大すること、未就学児の受給者負担を撤廃すること及び岩手県の医療費助成事業において、令和2年8月1日から、県内統一して現物給付の対象を中学生まで拡大することに伴い、条例の一部を改正しようとするもので、施行期日を令和2年8月1日としようとするものです。 ただし、医療費給付事業の受給対象者年齢を18歳まで拡大する規定については、令和2年10月1日から施行しようとするものです。 41ページを御覧願います。 議案第9号釜石市ひとり親家庭医療費給付条例の一部を改正する条例について御説明申し上げます。 この条例は、未就学児の受給者負担を撤廃すること及び岩手県の医療費助成事業において、令和2年8月1日から県内統一して現物給付の対象を中学生まで拡大することに伴い、条例の一部を改正しようとするもので、施行期日を令和2年8月1日としようとするものです。 42ページを御覧願います。 議案第10号釜石市墓園条例の一部を改正する条例について御説明申し上げます。 この条例は、東日本大震災の津波により墳墓を損壊した者が使用できる墓地として、新たに桑ノ浜第二公葬地を設置することに伴い、条例の一部を改正しようとするもので、施行期日を公布の日としようとするものです。 45ページを御覧願います。 議案第11号釜石物産センター条例の一部を改正する条例について御説明申し上げます。 この条例は、釜石物産センターの管理運営について、民間事業者等のノウハウ、経営方法等を取り入れることにより、顧客サービスの向上及び管理経費を縮減し、効率的な運営を実現しようとすることに伴い、条例の一部を改正しようとするものです。 主な改正内容は、指定管理者制度を活用できる内容に改めようとするもので、施行期日を令和2年4月1日としようとするものです。 50ページを御覧願います。 議案第12号地方卸売市場釜石魚市場条例の一部を改正する条例について御説明申し上げます。 この条例は、卸売市場法及び食品流通構造改善促進法の一部を改正する法律が公布されたこと及び同法の公布により岩手県の卸売市場条例を廃止する条例が令和元年10月30日に公布、令和2年6月21日に施行されることに伴い、条例の一部を改正しようとするもので、施行期日を令和2年6月21日としようとするものです。 51ページを御覧願います。 議案第13号市営釜石ビル条例等の一部を改正する条例について御説明申し上げます。 この条例は、平成30年3月30日付、国土交通省住宅局住宅総合整備課長通知に基づき、市が管理する住宅等の連帯保証人制度を廃止することに伴い、条例の一部を改正しようとするものです。 主な改正内容は、市営釜石ビル条例、釜石市改良住宅管理条例、釜石市コミュニティ住宅管理条例、釜石市営住宅条例、釜石市定住促進住宅条例から連帯保証人に関連する条文等を削除しようとするもので、施行期日を令和2年4月1日としようとするものです。 53ページを御覧願います。 議案第14号釜石市消防団員の定員、任免、給与、服務等に関する条例の一部を改正する条例について御説明申し上げます。 この条例は、消防団員の入団促進を図るため、班長以下の報酬額を引き上げることに伴い、条例の一部を改正しようとするもので、施行期日を令和2年4月1日としようとするものです。 54ページを御覧願います。 議案第15号釜石市水道事業の設置等に関する条例等の一部を改正する条例について御説明申し上げます。 この条例は、地方自治法等の一部を改正する法律が平成29年6月9日に公布され、令和2年4月1日に施行されることにより、同法の条文の一部が繰り下げられることから、繰り下げられる条文を引用している関連条例の条ずれを改めることに伴い、条例の一部を改正しようとするものです。 主な改正内容は、釜石市水道事業の設置等に関する条例、釜石市漁業集落排水事業の設置等に関する条例、釜石市農業集落排水事業の設置等に関する条例、釜石市公共下水道事業の設置等に関する条例において、「地方自治法第243条の2第8項」を「地方自治法第243条の2の2第8項」に改めようとするもので、施行期日を令和2年4月1日としようとするものです。 55ページを御覧願います。 議案第16号釜石市水道事業給水条例の一部を改正する条例について御説明申し上げます。 この条例は、水道法の一部を改正する法律が平成30年12月12日に公布され、令和元年10月1日に施行されたことに伴い、条例の一部改正をしようとするものです。 主な改正内容は、指定給水装置工事事業者5年更新制の新設に伴う根拠法令の追記、新規指定に係る手数料の改正及び更新に係る手数料の新設を行おうとするもので、施行期日を令和2年4月1日としようとするものです。 56ページを御覧願います。 議案第17号釜石市学校給食センター条例の一部を改正する条例について御説明を申し上げます。 この条例は、新たに整備した学校給食センターの運用開始に伴い、学校給食センターの位置の表記を改めようとするもので、施行期日を令和2年4月1日としようとするものです。 以上、議案第2号から議案第17号までの条例16件につきましては、地方自治法第96条第1項第1号の規定により、議会の議決を求めるものでございます。 次に、別冊となっております令和元年度補正予算書の1ページを御覧願います。 議案第18号令和元年度釜石市一般会計補正予算(第9号)は、予算の総額に歳入歳出それぞれ13億3300万円を増額し、補正後の予算総額を522億1900万円としようとするものです。 2ページから順次御覧を願います。 第1表歳入歳出予算補正の主な内容を御説明いたします。 第2款総務費には、東日本大震災復興交付金基金のほか、各種基金への積み立てを行う基金積立金や、令和元年10月の台風第19号により大きな被害を受けた三陸鉄道の経営安定化及び通学、通勤等の地域の移動手段を確保するため、代行バスによる代替輸送の運行経費を支援する三陸鉄道運営支援事業などを計上しております。 第6款農林水産業費には、国の補正予算を受けて、景気対策として次年度事業分を前倒しで実施するための不足額を増額する水産生産基盤整備事業などを計上しております。 第8款土木費には、釜石港へのコンテナ貨物の取扱量が増加していることから、奨励金の不足額を増額する釜石港振興事業や、市内公園の遊具等は老朽化が進んでおり、計画的な維持補修が必要となっていることから、公園長寿命化計画に基づき必要な改善工事を行う公園施設長寿命化対策事業などを計上しております。 これらの財源として、歳入には、歳出充当特定財源のほか、地方交付税や繰入金などを調整して予算を編成しております。 6ページを御覧願います。 第2表繰越明許費補正には、今年度内に事業完了が見込めない被災地域集会所建設事業など、追加26件と変更2件の令和2年度への繰越限度額を計上しております。 8ページを御覧願います。 第3表債務負担行為補正には、令和2年度における経常業務の業務委託契約等に係る債務負担の追加1件を計上しております。 9ページを御覧願います。 第4表地方債補正には、今次補正予算での市債発行額の調整を計上しております。 11ページを御覧願います。 議案第19号令和元年度釜石市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)は、予算の総額に歳入歳出とも227万2000円を増額し、補正後の予算総額を44億5575万4000円としようとするものです。 歳入歳出予算の内容としましては、職員給与費の調整のほか、国民健康保険事業費納付金精算による償還金の増額を計上し、この財源として、歳入には歳出充当特定財源のほか、財政調整基金繰入金などを調整して予算を編成しております。 ただいま御説明申し上げました補正予算の詳細につきましては、同じ冊子となっております補正予算に関する説明書を御覧いただきたいと存じます。 次に、別冊としております公共下水道事業会計補正予算書を御覧願います。 議案第20号令和元年度釜石市公共下水道事業会計補正予算(第5号)は、事業収益及び費用において、事業収益から1億5850万円を減額しようとするものです。 事業収益の収入には他会計補助金を減額し、併せて、事業費用中の災害復旧費1億5933万円の財源の一部に充てるため、1億5850万円の企業債を計上し、予算を編成しております。 次に、別冊としております漁業集落排水事業会計補正予算書を御覧願います。 議案第21号令和元年度釜石市漁業集落排水事業会計補正予算(第2号)は、予算の総額に変更はありませんが、資本的収入において、他会計補助金を600万円減額し、併せて、建設改良に係る企業債600万円を増額しようとするものです。 以上、令和元年度補正予算4件につきましては、地方自治法第96条第1項第2号及び地方公営企業法第24条第2項の規定により提案をするものであります。 次に、令和2年度当初予算について御説明を申し上げます。 別冊となっております令和2年度予算書の1ページを御覧願います。 初めに、議案第22号令和2年度釜石市一般会計予算について御説明申し上げます。 本予算案は、令和2年度一般会計予算の総額を歳入歳出とも前年度より167億7000万円、率にして37.5%の減となる279億8700万円と定めようとするものです。 2ページから順次御覧を願います。 第1表歳入歳出予算におきまして、予算案の概要を御説明申し上げます。 まず、歳入ですが、第1款市税は、42億3798万円で、前年度より4億5018万5000円、率にして9.6%の減となり、歳入に占める割合は4.6ポイント上昇して15.1%となっております。 市税のうち固定資産税は、東日本大震災で被災した住宅や事業所の再建が進んだことなどから、8239万1000円の増となり、個人市民税は給与所得増額が見込まれる一方で、税制改正に伴う控除額の増額により、ほぼ横ばいと見込んでおりますが、法人市民税は世界経済の影響を受けて、主要企業の収益減により大幅な減額と見込み、市民税全体で5億4970万2000円の減となっております。 第2款地方譲与税から第11款地方特例交付金まで及び第13款交通安全対策特別交付金につきましては、令和元年度決算見込みのほか、国、県の動向により推計した額を計上しております。 第12款地方交付税は61億1481万6000円で、前年度より43億4595万1000円、率にして41.5%の減となり、歳入に占める割合は1.5ポイント低下して21.9%となっております。 地方交付税につきましては、普通交付税が令和元年度実績額、令和2年度の国の地方財政計画の推計から、前年度より3億円、率にして7.1%の減、特別交付金が前年度より6億円、率にして54.5%の減、震災復興特別交付税が復興交付金事業などの計上に併せて前年度より34億4595万1000円、率にして66.8%の減となっております。 第16款国庫支出金は32億8097万7000円で、前年度より5289万1000円、率にして1.6%の増を見込み、歳入に占める割合は4.5ポイント上昇して11.7%となっております。国庫支出金の増は、令和元年台風第19号に伴う公共土木施設災害復旧事業に係る公共土木施設災害復旧費負担金の増などによるものです。 第17款県支出金は19億3291万3000円で、前年度より17億1614万9000円、率にして47.0%の減を見込んでおり、歳入に占める割合は1.3ポイント低下して6.9%となっております。県支出金の減は、漁業集落防災機能強化事業の事業費減に伴う東日本大震災復興交付金の減などによるものです。 第18款財産収入は3億5337万円で、前年度より1億9479万1000円、率にして35.5%の減となり、歳入に占める割合は0.1ポイント上昇して1.3%となっております。財産収入の減は、復興事業で造成する宅地の不動産売払収入の減などによるものです。 第20款繰入金は69億2085万4000円で、前年度より83億5183万6000円、率にして54.7%の減となり、歳入に占める割合は9.4ポイント低下して24.7%となっております。繰入金の減は、復興交付金事業の財源となる東日本大震災復興交付金基金繰入金の減などによるものです。 第22款諸収入は9億3179万2000円で、前年度より3億8123万円、率にして29.0%の減となり、歳入に占める割合は0.4ポイント上昇して3.3%となっております。諸収入の減は、プレミアム商品券2019事業の事業完了に伴う商品券の販売収入の皆減などによるものです。 第23款市債は22億8170万円で、前年度より17億330万円、率にして42.7%の減となり、歳入に占める割合は0.7ポイント低下して8.2%となっております。市債の減は、学校給食センター整備事業及び市民体育館災害復旧事業の事業完了に伴うものです。 なお、過疎対策事業債につきましては、当初予算には新庁舎周辺道路整備事業、避難道路整備事業、川目集会所建設事業など、17事業、9億7430万円を計上しております。 次に、歳出について御説明いたします。 第1款議会費は1億8156万7000円で、議長車購入事業などの増により、前年度より939万7000円、率にして5.5%の増となっております。 第2款総務費は53億591万5000円で、前年度より4億5376万9000円、率にして7.9%の減となっております。総務費の減は、ラグビーワールドカップ2019釜石開催実行委員会負担金、プレミアム商品券2019事業などの減によるものです。 また、総務費の新たな事業としては、国土強靭化地域計画策定事業、ラグビーワールドカップ2019日本大会釜石開催一周年記念(仮称)事業、向定内集会所建設事業など、8事業を計上しております。 第3款民生費は61億6421万2000円で、前年度より1億8362万9000円、2.9%の減となっております。民生費の減は、栗林児童館施設整備事業の皆減などによるものです。 民生費では、新たな事業として、地域の担い手確保等推進事業、幼児教育・保育無償化実施円滑化事業を計上しております。 第4款衛生費は19億7751万6000円で、前年度より2429万円、率にして1.2%の増となっております。衛生費の増は、岩手沿岸南部広域環境組合負担金などの増によるものです。 衛生費では、新たな事業として産後ケア事業を計上しております。 第5款労働費は2475万円で、前年度より1234万9000円、率にして99.6%の増となっております。労働費の増は、労政管理事務費などの増によるものです。 第6款農林水産業費は11億8441万4000円で、前年度より21億6729万8000円、率にして64.7%の減となっております。農林水産業費の減は、水産業共同利用施設復興整備事業、漁業集落防災機能強化事業などの減によるものです。 農林水産業費では、新たな事業として、農業振興地域整備計画策定事業、農業用施設長寿命化計画策定事業、魚類養殖生産研究事業など、6事業を計上しております。 第7款商工費は9億7781万9000円で、前年度より2億1502万8000円、率にして18.0%の減となっております。商工費の減は、根浜海岸周辺道路等基盤整備事業、根浜海岸多目的広場等整備事業などの減によるものです。 商工費では、新たな事業として、世界遺産登録5周年記念交流人口拡大事業、三陸ジオパーク関連事業を計上しております。 第8款土木費は49億7944万5000円で、前年度より111億8058万4000円、率にして69.2%の減となっております。土木費の減は、公共下水道会計負担金、避難路(グリーンベルト)整備事業、津波復興拠点整備事業などの減によるものです。 土木費では、新たな事業として、尾崎町郷土芸能伝承施設整備事業、台村公園改修事業など、3事業を計上しております。 第9款消防費は10億1620万3000円で、前年度より2365万5000円、率にして2.3%の減となっております。消防費の減は、防火水槽整備事業などの減によるものです。 第10款教育費は19億624万3000円で、前年度より21億8165万5000円、率にして53.4%の減となっております。教育費の減は、学校給食センター整備事業や、釜石鵜住居復興スタジアム仮設施設整備事業などの皆減によるものです。 第11款災害復旧費は16億6031万6000円で、前年度より5億2391万8000円、率にして24.0%の減となっております。災害復旧費の減は、市民体育館災害復旧事業などの減によるものです。 第12款公債費は25億2610万円で、前年度より1億3100万円、率にして5.5%の増となっております。 第13款諸支出金は5250万円で、前年度より1750万円、率にして25.0%の減で、災害援護資金貸付金を計上しております。 その他予備費として3000万円を計上しております。 8ページを御覧願います。 第2表債務負担行為につきましては、介護福祉士等確保対策事業など、11件を計上しております。 10ページを御覧願います。 第3表地方債につきましては、臨時財政対策債のほか、歳出予算に計上した事業に充当する市債発行見込額を計上しております。 次に、予算書の13ページを御覧願います。 議案第23号令和2年度釜石市国民健康保険事業特別会計予算について御説明いたします。 本予算案は、予算の総額を歳入歳出とも前年度より1億4009万2000円、率にして3.3%の減の41億2348万2000円としようとするものです。 第1表歳入歳出予算の主な内容としましては、歳出に診療報酬保険者負担金、医療給付費納付金などを計上し、これらの財源として、歳入に国民健康保険税のほか、保険給付費等交付金、財政調整基金繰入金及び一般会計繰入金を含む歳出充当特定財源などを計上して予算を編成しております。 17ページを御覧願います。 議案第24号令和2年度釜石市後期高齢者医療事業特別会計予算について御説明いたします。 本予算案は、予算の総額を歳入歳出とも前年度より829万7000円、率にして1.8%増の4億8197万4000円としようとするものです。 第1表歳入歳出予算の内容といたしましては、歳出に後期高齢者医療広域連合納付金及び後期高齢者医療保険料徴収事業などを計上し、これらの財源として、歳入に後期高齢者医療保険料及び一般会計繰入金などを計上して予算を編成しております。 なお、後期高齢者医療事業特別会計に対する一般会計操出金は、前年度より112万9000円減となる1億4458万2000円となったほか、一般会計民生費において市が支弁する後期高齢者医療療養給付費負担金は、前年度より3509万5000円増の4億6193万8000円となったところです。 21ページを御覧願います。 議案第25号令和2年度釜石市介護保険事業特別会計予算について御説明いたします。 本予算案は、保険事業勘定予算の総額を歳入歳出とも41億2267万5000円とし、介護サービス事業勘定予算の総額を歳入歳出とも2759万4000円としようとするものです。前年度と比較いたしますと、保険事業勘定は105万9000円の減、介護サービス事業勘定は134万6000円、率にして4.7%減となります。 23ページを御覧願います。 保険事業勘定、第1表歳入歳出予算の内容といたしましては、歳出に保険給付費、地域支援事業費などを計上し、これらの財源として、介護保険料及び一般会計繰入金を含む歳出充当特定財源などを計上して予算を編成しております。 27ページを御覧願います。 介護サービス事業勘定、第1表歳入歳出予算の内容といたしましては、歳出に介護予防ケアプラン作成事業などを計上し、これらの財源として、歳入に介護予防サービス計画費収入、一般会計繰入金などを計上し予算を編成しております。 なお、これら介護保険会計に対する一般会計操出金は、前年度より7120万5000円増の6億5054万7000円となっております。 29ページを御覧願います。 議案第26号令和2年度釜石市魚市場事業特別会計予算について御説明いたします。 本予算案は、予算の総額を歳入歳出とも前年度より652万5000円、率にして142.0%増の1112万1000円としようとするものです。 第1表歳入歳出予算の内容といたしましては、魚市場運営協議会委員報酬、漁港占用料、地方卸売市場釜石市魚市場の管理運営費などを計上し、これらの財源として、一般会計繰入金などを計上して予算を編成しております。 なお、魚市場会計への一般会計操出金は、前年度より347万5000円減の102万1000円となっております。 ○議長(木村琳藏君) 各議案について、当局の説明が続いておりますけれども、ここで暫時休憩をいたします。               午後3時37分休憩---------------------------------------               午後3時50分再開 ○議長(木村琳藏君) 休憩を打ち切って会議を再開いたします。 休憩前に引き続き、当局の説明を続行いたします。 総務企画部長。 ◎総務企画部長(佐々木勝君) (続)それでは、次に、別冊の予算書を御覧願います。 水道事業会計予算書の1ページを御覧願います。 議案第27号令和2年度釜石市水道事業会計予算について御説明いたします。 令和2年度水道事業会計は、業務の予定量において、年間総給水量を446万8000立方メートルと定め、事業収益を8億3231万円、事業費用を8億2390万7000円と予定しております。 資本的収入には、企業債を発行することなく7億2792万4000円を予定し、資本的支出には、建設改良費及び企業債償還金として8億8101万6000円を予定し、支出額に対して収入額が不足する1億5309万2000円は、当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額800万8000円並びに当年度分損益勘定留保資金1億4808万4000円で補填することとしております。 次に、公共下水道事業会計予算書の1ページを御覧願います。 議案第28号令和2年度釜石市公共下水道事業会計予算について御説明いたします。 令和2年度公共下水道事業会計は、業務の予定量において、年間処理水量を456万立方メートルと定め、事業収益を13億4901万8000円、事業費用を13億1673万6000円と予定しております。 資本的収入には、企業債3億940万円の発行を見込んで7億2784万9000円を予定し、資本的支出には、建設改良費及び企業債償還金として9億9978万7000円を予定し、支出額に対して収入額が不足する2億7193万8000円は、当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額3261万4000円並びに当年度分損益勘定留保資金2億3932万4000円で補填することとしております。 また、債務負担行為には、水洗便所改造資金融資あっせんに伴う損失補償及び水洗便所改造資金利子補給など3件を計上しております。 次に、漁業集落排水事業会計予算書の1ページを御覧願います。 議案第29号令和2年度釜石市漁業集落排水事業会計予算について御説明いたします。 令和2年度漁業集落排水事業会計は、業務の予定量において、年間処理水量を3万9000立方メートルと定め、事業収益を5243万円、事業費用を5280万1000円と予定しております。 資本的収入には971万1000円を予定し、資本的支出には、企業債償還金として1702万7000円を予定し、支出額に対し収入額が不足する731万6000円は、当年度分損益勘定留保資金で補填することとしております。 また、債務負担行為には、水洗便所改造資金融資あっせんに伴う損失補償及び水洗便所改造資金利子補給を計上しております。 次に、農業集落排水事業会計予算書の1ページを御覧願います。 議案第30号令和2年度釜石市農業集落排水事業会計予算について御説明いたします。 令和2年度農業集落排水事業会計は、業務の予定量において、年間処理水量を5万8000立方メートルと定め、事業収益を6169万7000円、事業費用を5818万9000円と予定しております。 資本的収入には、企業債4000万円の発行を見込んで8618万7000円を予定し、資本的支出には、建設改良費及び企業債償還金として1億514万8000円を予定し、支出額に対し収入額が不足する1896万1000円は、当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額358万1000円並びに当年度分損益勘定留保資金1538万円で補填することとしております。 以上、令和2年度各会計予算の概要を御説明いたしましたが、詳細につきまして、各会計の予算に関する説明書を御覧いただきたいと存じます。 以上、議案第22号から議案第30号までの予算9件につきましては、地方自治法第96条第1項第2号及び地方公営企業法第24条第2項の規定により提案をするものでございます。 よろしく御審議の上、御賛同賜りますようお願いいたします。 次に、議案書にお戻りいただきまして、57ページを御覧願います。 議案第31号復興整備事業仮置場整備工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについて御説明申し上げます。 この議案は、復興整備事業仮置場整備工事について、株式会社山元との間で一般競争入札により契約額を2億6460万6015円で契約締結しようとするもので、去る2月7日に仮契約を締結しております。 なお、工期は、議決の日から令和2年10月31日までとなっております。 58ページを御覧願います。 議案第32号上平田川水門工事(その2)の変更請負契約の締結に関し議決を求めることについて御説明申し上げます。 この議案は、平成29年12月15日に締結した上平田川水門工事(その2)の請負契約について、令和元年10月13日の台風第19号により施工箇所に堆積した土砂の撤去等の復旧工の追加及び水門遠隔制御設備を隣接する下平田水門に設置し、光ケーブルで接続することとしていた設計を上平田川水門に単独で設置することによる機器等の設置に伴い、契約額を4485万2500円増額する変更請負契約を締結しようとするもので、去る1月29日に株式会社青紀土木との間で仮契約を締結しております。 なお、工期は、平成29年12月15日から令和2年8月31日までとなっております。 59ページを御覧願います。 議案第33号東部地区避難路施設整備工事(その7)の変更請負契約の締結に関し議決を求めることについて御説明申し上げます。 この議案は、平成30年12月14日に締結した東部地区避難路施設整備工事(その7)の請負契約について、ベルトコンベア及びパイプコンベア開口部の盛土工を減工し、フェンス及び避難路舗装工事等の附帯工を増工することに伴い、契約額を1276万2200円減額する変更請負契約を締結しようとするもので、去る2月4日に、日鉄テックスエンジ株式会社東北支店との間で仮契約を締結しております。 なお、工期は、平成30年12月14日から令和2年3月31日までとなっております。 60ページを御覧願います。 議案第34号平田地区造成工事(その7)の変更請負契約の締結に関し議決を求めることについて御説明申し上げます。 この議案は、平成30年12月14日に締結した平田地区造成工事(その7)の請負契約について、令和元年8月27日の集中豪雨及び同年10月13日の台風第19号により旧釜石商業高等学校グラウンド脇の排水施設からあふれ出た雨水が区画整理事業区域内へ流入したため、区域外への排水路を確保するための排水施設工の追加並びに流出した土砂の撤去及び既設排水施設の復旧等に伴い、契約額を1745万8100円増額する変更請負契約を締結しようとするもので、去る1月29日、株式会社青紀土木との間で仮契約を締結しております。 なお、工期は、平成30年12月14日から令和2年3月31日までとなっております。 61ページを御覧願います。 議案第35号釜石市中央ブロック復興整備事業仮置場整備工事(その9)の変更請負契約の締結に関し議決を求めることについて御説明申し上げます。 この議案は、令和元年10月21日に締結した釜石市中央ブロック復興整備事業仮置場整備工事(その9)の請負契約について、土砂の搬出先の変更により請負業者と変更の協議を行ったが、変更後の業務について人員の確保が困難であり、土砂搬出を実施できないことから、工種及び数量を減工することに伴い、契約額を9964万2400円減額する変更請負契約を締結しようとするもので、去る1月31日に株式会社熊谷組・株式会社小澤組特定建設工事共同企業体との間で仮契約を締結しております。 なお、工期は、平成30年12月14日から令和2年3月31日までとなっております。 以上、議案第31号から議案第35号までの議案5件につきましては、予定価格が1億5000万円以上の契約締結及び議会に付して締結した契約を変更する契約であることから、地方自治法第96条第1項第5号及び議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により議会の議決を求めるものでございます。 62ページを御覧願います。 議案第36号財産の無償貸付けに関し議決を求めることについて御説明申し上げます。 この議案は、子ども・子育て支援事業計画において、市内5か所に子育て支援センターを整備する計画であり、未整備であった平田地区に整備するため、特定非営利活動法人母と子の虹の架け橋に対し、子育て支援センターの用に供する財産を無償貸付けしようとするものです。 以上、議案第36号につきましては、地方自治法第96条第1号第6号の規定により議会の議決を求めるものでございます。 63ページを御覧願います。 議案第37号釜石市民ホール指定管理者の指定に関し議決を求めることについて御説明申し上げます。 この議案は、釜石市民ホール指定管理者に釜石まちづくり株式会社を指定しようとするもので、指定の期間は、令和2年4月1日から令和5年3月31日までとするものでございます。 64ページを御覧願います。 議案第38号道の駅釜石仙人峠指定管理者の指定に関し議決を求めることについて御説明申し上げます。 この議案は、道の駅釜石仙人峠指定管理者に釜石振興開発株式会社を指定しようとするもので、指定の期間は、令和2年4月1日から令和5年3月31日までとしようとするものでございます。 65ページを御覧願います。 議案第39号釜石情報交流センター指定管理者の指定に関し議決を求めることについて御説明申し上げます。 この議案は、釜石情報交流センター指定管理者に釜石まちづくり株式会社を指定しようとするもので、指定の期間は、令和2年4月1日から令和5年3月31日までとしようとするものでございます。 66ページを御覧願います。 議案第40号釜石大町駐車場指定管理者の指定に関し議決を求めることについて御説明申し上げます。 この議案は、釜石大町駐車場指定管理者に釜石まちづくり株式会社を指定しようとするもので、指定の期間は、令和2年4月1日から令和5年3月31日までとするものでございます。 以上、議案第37号から議案第40号までの4件の議案につきましては、地方自治法第244条の2第6項の規定により議会の議決を求めるものでございます。 67ページを御覧願います。 議案第41号市道路線の廃止に関し議決を求めることについて御説明申し上げます。 この議案は、市道32路線について廃止しようとするもので、その内容は、釜石都市計画鵜住居地区被災市街地復興土地区画整理事業による施設整備に伴い廃止する鵜住居線ほか31路線となっております。 以上、議案第41号につきましては、道路法第10条第3項で準用する同法第8条第2項の規定により議会の議決を求めるものでございます。 69ページを御覧願います。 議案第42号市道路線の認定に関し議決を求めることについて御説明申し上げます。 この議案は、新たに116路線を市道に認定しようとするもので、その内容は、釜石都市計画鵜住居地区被災市街地復興土地区画整理事業による道路整備に伴い認定する鵜住居町1丁目1号線から鵜住居町5丁目11号線までの85路線と、従前市道である鵜住居2号線を再編成し、同路線の根浜海岸沿線部について、地域に即した路線名に変更することから市道に認定する根浜海岸線と、東部地区津波復興拠点整備事業による道路整備に伴い市道に認定する只越町1号線から東前町7号線までの27路線と、新浜町地区に係る漁業集落防災機能強化事業による道路整備に伴い市道に認定する新浜町3号線及び新浜町4号線と、箱崎地区に係る(仮称)箱崎12号線道路整備工事による道路整備に伴い市道に認定する箱崎12号線となっております。 以上、議案第42号につきましては、道路法第8条第2項の規定により議会の議決を求めるものでございます。 74ページを御覧願います。 議案第43号市道路線の変更に関し議決を求めることについて御説明申し上げます。 この議案は、市道4路線について延長、幅員、起点及び終点を変更しようとするもので、その内容は、釜石都市計画鵜住居地区被災市街地復興土地区画整理事業による施設整備に伴い、既設市道路線の区域を変更する新川原堤防線と、箱崎半島線道路新設工事に伴う交差点位置変更及び釜石都市計画鵜住居地区被災市街地復興土地区画整理事業との調整により既設市道路線の区域を変更する安ケ洞線と、箱崎半島線道路新設工事、(仮称)恋の峠公園線道路改良工事、鵜住居2号線道路災害復旧工事等による施設整備のほか、釜石都市計画鵜住居地区被災市街地復興土地区画整理事業による起点地番の変更に伴い、既設市道路線の区域を変更する鵜住居2号線と、東部地区津波復興拠点整備事業による施設整備に伴い、既設市道路線の区域を変更する大渡只越町1号線となっております。 以上、議案第43号につきましては、道路法第10号第3項で準用する同法第8条第2項の規定により議会の議決を求めるものでございます。 77ページを御覧願います。 議案第45号釜石市固定資産評価審査委員会委員の選任に関し同意を求めることについて御説明申し上げます。 現在、固定資産評価審査委員会委員であります生田久美子さんの任期が、令和2年3月31日をもって満了となりますが、引き続き、同委員として生田久美子さんを選任したいと存じますので、地方税法第423条第3項の規定により議会の同意を求めるものでございます。 なお、生田さんの略歴につきましては、議案書78ページのとおりでございますので、説明は省略させていただきます。 79ページを御覧願います。 議案第46号人権擁護委員候補者の推薦に関し意見を求めることについて御説明申し上げます。 当市の人権擁護委員6人のうち佐藤力さんの任期が令和2年6月30日をもって満了となりますが、引き続き、同委員として人権擁護委員候補者として法務大臣に推薦したいと存じますので、人権擁護委員法第6条第3項の規定により議会の意見を求めるものでございます。 なお、佐藤さんの略歴につきましては、議案書80ページのとおりでございますので、説明は省略させていただきます。 以上をもちまして私からの説明は終わりますが、引き続き副市長から説明を申し上げますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(木村琳藏君) 窪田副市長。  〔副市長窪田優一君登壇〕 ◎副市長(窪田優一君) 私からは、議案第44号釜石市固定資産評価員の選任に関し同意を求めることについての1件を御説明申し上げます。 議案書の75ページを御覧願います。 釜石市固定資産評価員につきましては、地方税法第404条第2項及び釜石市市税条例第76条の規定により、固定資産の評価に関する知識及び経験を有する者のうちから、議会の同意を得て市長が選任することとなっております。 このことから、総務企画部長の佐々木勝さんを新たに固定資産評価員に選任したいので、地方税法第404条第2項及び釜石市市税条例第76条の規定により議会の同意を求めるものでございます。 なお、佐々木勝さんの略歴につきましては、議案書76ページのとおりでございますので、説明を省略させていただきます。 以上で、提案理由の説明を終わります。 よろしく御審議の上、御賛同賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(木村琳藏君) 以上をもって当局の説明は終わりました。 お諮りいたします。ただいま議題となっております議案のうち、議案第44号から議案第46号までについては、本日直ちに審議することとしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(木村琳藏君) 御異議なしと認め、さよう決定いたしました。--------------------------------------- ○議長(木村琳藏君) 日程第54、議案第44号釜石市固定資産評価員の選任に関し同意を求めることについてを議題といたします。 お諮りいたします。本案は、人事案件でありますので、議事の順序を省略し、直ちに採決したいと思います。これに御異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(木村琳藏君) 御異議なしと認めます。よって直ちに採決いたします。 本案については、原案に同意することに御異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(木村琳藏君) 御異議ありませんので、原案に同意することに決しました。--------------------------------------- ○議長(木村琳藏君) 日程第55、議案第45号釜石市固定資産評価審査委員会委員の選任に関し同意を求めることについてを議題といたします。 お諮りいたします。本案は、人事案件でありますので、議事の順序を省略し、直ちに採決したいと思います。これに御異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(木村琳藏君) 御異議なしと認めます。よって直ちに採決いたします。 本案については、原案に同意することに御異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(木村琳藏君) 御異議ありませんので、原案に同意することに決しました。--------------------------------------- ○議長(木村琳藏君) 日程第56、議案第46号人権擁護委員候補者の推薦に関し意見を求めることについてを議題といたします。 お諮りいたします。本案は、人事案件でありますので、議事の順序を省略し、直ちに採決したいと思います。これに御異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(木村琳藏君) 御異議なしと認めます。よって直ちに採決いたします。 本案については、原案に同意することに御異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(木村琳藏君) 御異議ありませんので、原案に同意することに決しました。--------------------------------------- ○議長(木村琳藏君) お諮りいたします。ただいま議題となっております。報告第1号から報告第5号までの5件、議案第1号から議案第43号までの43件、合計48件については、3月16日以降の本会議において審議することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(木村琳藏君) 御異議なしと認め、さよう決定いたしました。--------------------------------------- ○議長(木村琳藏君) 日程第57、釜石市選挙管理委員及び補充員の選挙を行います。 現在の選挙管理委員及び補充員は、来る4月4日をもって任期満了となりますので、地方自治法第181条第2号並びに第182条第1項及び第2項の規定によりまして、選挙管理委員及び補充員各4人の選挙を行うものであります。 お諮りいたします。選挙の方法につきましては、地方自治法第118条第2項の規定により、指名推選によりたいと思います。これに御異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(木村琳藏君) 御異議なしと認めます。よって選挙の方法は指名推選とすることに決定いたしました。 お諮りいたします。指名の方法については、議長において指名することといたしたいと思います。これに御異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(木村琳藏君) 御異議なしと認めます。よって、議長において指名することに決定いたしました。 では、お手元の名簿により、選挙管理委員に神林知明さん、佐々木曉美さん、阿部信夫さん、藤原政子さん、補充員に、第1順位、合澤洋子さん、第2順位、新里進さん、第3順位、佐藤道子さん、第4順位、猪又信幸さんを指名いたします。 お諮りいたします。ただいま議長において指名いたしました皆さんをそれぞれ選挙管理委員及び補充員の当選人と定めることに御異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(木村琳藏君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま議長において指名いたしました神林知明さん、佐々木曉美さん、阿部信夫さん、藤原政子さんの4人が選挙管理委員に当選されました。 また、合澤洋子さん、新里進さん、佐藤道子さん、猪又信幸さんが指名の順序により補充員に当選されました。--------------------------------------- ○議長(木村琳藏君) 日程第58、請願1件、陳情1件を議題といたします。 2月27日までに受理いたしました請願、陳情は、お手元の文書表のとおりであります。請願、陳情の番号及び件名等を職員に朗読させます。  〔事務局職員朗読〕 請願第1号 「釜石市に放射性廃棄物を持ち込ませない条例(仮称)」制定についての請願                                総務常任委員会 陳情第1号 公務・公共サービスの拡充を求める陳情            報告 ○議長(木村琳藏君) ただいま所管の常任委員会に付託された請願は、来る3月19日の本会議において審査の経過並びに結果の報告を願います。 また、ただいまの陳情1件は報告でありますので、趣旨に賛同する議員は所要の手続をお願いいたします。--------------------------------------- ○議長(木村琳藏君) 以上で、本日の日程は全部終了いたしました。 本日は、これをもって散会といたします。               午後4時18分散会                         釜石市議会議長 木村琳藏                         釜石市議会議員 佐々木 聡                         釜石市議会議員 千葉 榮...